下等種に恋した龍と呪われた勇者
最終更新:2013/10/27
作品紹介
下等種と見下していた人間と旅をしているなど、以前のわたしが見たらどう思うだろうか? 「さぁ……… イグニス、行こう?」 人間…… アルキがわたしを見つめて手を差し伸べる。 ふわりとした暖かい笑顔と、柔らかな物腰。 そして…… わたしを信頼しきった黒い瞳。 わたしはそんなアルキを半眼で睨みながら、ゆっくりとその手を取る。 「ふん……」 なんてことはない…… ただわたしはこいつを好きになってしまっただけだ。 「いこうか?」 「………うん」 わたしはアルキを見上げ口元を少しだけ緩ませる。 握ったアルキの手はわたしに…… とても優しく感じたのだった。
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