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作:佐々木鏡石@『じょっぱれアオモリ』角川スニーカーより発売予定

悪役令嬢と王子と平民子と隣国の皇太子による、社会通念上最も適切と思われる表現による婚約破棄の話

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最終更新:2021/5/25

作品紹介

「アレクシア・バートレット公爵令嬢! 君との婚約は破棄させてもらう! 僕の新しい婚約者は、ここにいるエルシーだ!」 この茶番劇の主宰者であるイーサン・ルーガン第一王子がそう宣言し、会場はどよどよとどよめきに包まれた。その群衆の中で、一人蠍の毒刺を喰らったかのように硬直している公爵令嬢アレクシア・バートレットは、自身を冷たく睨み降ろす王子に向かって震える声を発した。 「とっ、突然どうして……!」 「どうして、だと!? しらばっくれるな! 貴様がここにいるエルシー・リリエンタールにした数々の悪行を知らないとは言わせないぞ! 貴様がエルシーを階段から突き落とし、大怪我をさせたことはわかっているんだ!」 「すみません、ちょっといいですか! アレクシア公爵令嬢が階段から人を突き落とした……というのはどうもいただけませんね。暴力的な表現を子供が見て真似したらどうするという苦情が入る可能性があります」 大陸一の敏腕婚約破棄コーディネーターである『私』は、すっかり悪役にされてしまった公爵令嬢とその婚約者である王子の、社会通念上最も適切と思われる表現による婚約破棄劇のコーディネートを依頼された。敏腕婚約破棄コーディーネーターである『私』は、この社会通念上最も不適切でしかない婚約破棄をどう料理し、社会通念上最も適切と思われる表現による婚約破棄にしていくのか。王子、悪役令嬢、平民の泥棒猫、隣国の皇太子を相手に、『私』の徹底的な指導が始まる。 【VS】 基本的にコメディですが、ところどころ『社会通念上最も適切と思われる表現』という表現をコケにした表現が含まれます。そういうの許せない、という方はご注意願います。

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