器用貧乏妃の後宮記~皇帝が行方知れずなので、身代わりを仕立て上げます~
最終更新:2020/5/30
作品紹介
家計を助けるために後宮に上がった鈴花。生家である玄家は、様々な事業に手を出しまずまずの成果をあげてきたため、器用貧乏と呼ばれていた。その長女である鈴花も器用貧乏で、頼まれたら断れないお人よし。器用貧乏妃と呼ばれ、後宮の一角で暇を持て余していた。 どうせなら国のために役立とうと意気込む鈴花だが、即位したばかりの皇帝は素顔を仮面の下に隠し、声を聞く事すら稀という変わり者だった。その皇帝が賊の襲撃を受けたという報が入り、行方知れずとなってしまう。皇帝の不在が長引けば、政治も後宮も荒れる。 鈴花は事態を収拾するため、市井で見つけた声の似た男を皇帝の身代わりを立てることにするのだった。だが、この男、なにやら裏があるようで……。他家の思惑、陰謀、秘密が渦巻く後宮を、器用貧乏さを発揮させて鈴花は乗り越えていく物語。 アルファポリスにも重複投稿しています。 Ⓒ幸路ことは2020
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