冷遇王子の花嫁になりました
最終更新:2021/8/30
作品紹介
修道院から呼び出され、十年ぶりに再会した父から告げられたのは異国の王子との縁談だった。 父--シッテンヘルム伯爵とその妻である母には双子の娘がいた。 同じ日に生まれ、同じ顔をした双子であるにも関わらず、シッテンヘルム伯爵夫妻は双子の姉マリア・アントニアを六歳で修道院に入れ家族の輪から追い出した。 しかし、双子の妹であるアンネローゼは両親の愛情を注がれ、実家で何不自由なく育った。 厳しく質素ではあれど修道院の生活に馴染んでいたマリア・アントニアであったが十六歳になったその日、唐突に実家へと呼び出されたかと思えば、彼女は再会の言葉も喜びの抱擁も与えられることなく、異国へ嫁げという命令だけが与えられた。 更にはマリア・アントニアの嫁ぐ相手は遥か東の国イェニラ王国の悪魔憑きと呼ばれ冷遇される王子だった。 第1部完結済!
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