暗躍する悪役令嬢
最終更新:2019/12/20
作品紹介
賑やかだったはずの舞踏会の場で、ウィルドン公爵クローリー家の令嬢メアリー・カミラ・クローリーは婚約者であるセス・アラスティア・チェルノ・ノッティンガム王子に不当な理由で婚約破棄を宣言され、挙げ句の果てには罪人に仕立てあげられ、王宮地下牢へと収容される。 そして翌日、彼女は致死量の血痕だけを残してその場から消えてしまった。 ……が、しかし。 全ては魔王討伐の旅に出た勇者レオン・アルフォンシーノを守りたいメアリーの計画であった。 下流階級の令嬢に嘘を話したのも、王子に根も葉もない噂話を流したのも、舞踏会の場で婚約破棄を煽ったのも、致死量の血痕を残したのも、メアリーが従者を使ってやったこと。 密かに想いを寄せていた、おっとり勇者レオンの笑顔を守るため、舞台を作り、王子に婚約破棄をさせるように仕向け、そしてまんまと罠に掛かった王子によって投獄されたメアリーには最早なんの柵もない! そういう訳でメアリーは意気揚々と地下牢から手筈通り脱獄し、彼女を慕う忠犬従者とともに暗躍劇を始める。 一方でメアリーの残した血痕に、王宮も公爵家も大騒ぎ。しかもメアリーの暗躍計画が微妙にばれ、罪人扱いが一転して、どういう訳か悲劇のヒロイン扱いに。 恋は盲目、一方通行。けれどもそんなの関係ない! どいつもこいつも片想いに勘違いのオンパレードな拗らせ気味のラブコメディ。 これはそんな彼らの物語の一部である。 * 連載型だけど、短めの予定です。
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