ただ、ネジを巻いてくれるだけでよかったのに…
最終更新:2021/9/18
作品紹介
ルティリア王妃は、今日もファード国王に背を向ける。 「今朝もよろしくお願いしますわ。」 「ああ。解っている。」 王妃の背にある丸い大きなボタンをぎゅっぎゅっぎゅっと3回、右に回す。 それはファード国王のここ5年の毎日の日課である。 そんなファード国王の元でルティリアは王妃として幸せな日々を送っていたのだが、 ある日ファード国王は側妃を迎えるといい、その女性にのめり込むようになる。 背のネジを回して貰えなくなった王妃ルティリアは身体が弱っていって… それと共に、国には魔物が侵入し…やがては…
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