最愛の人を殺した男と結婚した王妃の話
最終更新:2020/12/19
作品紹介
エリノアは王の妃になった。愛する人を殺した男の妻に。 王家に生まれたエリノアは両親と祖父を早くに亡くし、王位を継いだ親族のギルフォードを頼りに育った。 庇護者を慕う心は成長するにつれて恋情へと変化していく。 しかしギルフォードは、王位を狙う反乱軍との戦で殺されてしまった。 代わって王位についたのが反乱軍を率いてきたウォルター――彼がエリノアの今の夫だ。 エリノアは微笑みかける。愛する人を殺した男、自分を手段としてしか見ない夫に向かって。 自分の微笑みが、国の平和を証すものだと知っているから。 Webマガジンコバルト第182回短編小説新人賞の入選作を長編にリメイクした作品です。
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