経穴とマッスルが大好きなひよっこセラピストが異世界でゆったりのほほんとヒーリングに勤しむ話
最終更新:2022/8/28
作品紹介
佐倉澪(さくらみお)は鍼灸院に勤めて3年目。 鍼灸師の資格取得を目指して学校に通いながら働いている。 院長夫妻とその息子、患者さん達もいい人ばかりで充実した楽しい毎日だった。院長の愛人が出しゃばってくるまでは。院長を金蔓としか見てない愛人。大恩ある院長夫人の為にも何とか愛人の化けの皮を引っぺがしてやりたい! 澪は退職覚悟で愛人の不正を告発しようとするが、出勤途中の駅のホームで線路に突き落とされる。 目の前には快速電車!「イヤ…死ぬのはイヤァァァ!」 気づくと山の上。 朽ち果てた遺跡? にいて澪はボーゼン。「ここはどこ…? 私、死んだの…??」 その割には三途の川もお花畑も見えないね、どーせ死ぬならもっと夢々しい綺麗なトコで息絶えたかった…イケメンの梨状筋もっといたぶりたかったし腸腰筋グニグニしたかった…もっと輝く大腿四頭筋を愛でたかったし瘂門と風池を押したかった…あぁ愛しの鎖骨リンパに膝下リンパよ、もっとアナタ達をしっかり捉えたい人生だったわ…。 早々に人生を諦めた澪の元に武装集団が現れる。 「あ、これ死んだ。殺される。死ぬのはイヤあぁぁぁぁぁ!!(いつぶりかはわからんが2回目)」 恐慌状態の澪にギリシャ彫刻風の青年が跪き、ひとこと。 「お迎えに上がりました、救国の聖女よ」「えっと…???」 ギリシャ彫刻風の美青年ことカノン・オラクル・ラディウス曰く、ここはヴァルオード王国なる国が管理する山頂の遺跡で、近々異世界から聖女が召喚されると神託があったとか何とか。 いやいや聖女とか知らんし日本生まれ日本育ちの私からすればここが異世界だし救国とか勝手にやってて頂戴な私は愛人の不正を暴くのに忙しいの!! でもどうやら日本には戻れなそうだし、剣と弓と魔法が全てで『癒し』と『医術』の概念がイマイチなこのメシマズな世界で、美味しいごはんとセラピーがいかに大事か広めていくのが私の役目? 愛人への復讐は後回し! 救国? そんなん知らんわ!!(数十分ぶり2回目) 幸いここは騎士団&警備隊の皆様のマッスル天国! 輝く大腿四頭筋も逞しい上腕二頭筋も揉み放題! 合谷も曲池も拇指がイカれるまで押しちゃうよ! 何ならストレッチだってやっちゃうよ! 甘いかしょっぱいかしかないお料理界に出汁の存在知らしめちゃうよ! 医食同源大事だよ! …救国? そんなん以下略(数分ぶり3回目)
評価・レビュー
まだレビューはありません。