爵位を捨てた子爵令息はブラック公務員として魔王討伐に向かいます!
最終更新:2019/6/28
作品紹介
人間と魔物が共存する平和の国《カンバリア》 その国には国家資格を有する魔法使い組織『魔法師団』があった。 名門貴族の子息であるネロ・リンミーは、双子の兄ロキ・リンミーに爵位を譲るつもりで、国家公務員である『魔法師団』に入っていた。 けれどもネロは出世もできず、いろんな部署をたらいまわしにされる万年平団員。 一族での肩身は激狭。 平団員の任務は激務。 なんとも浮かばれない日々。 そんなとき、上司であり先輩でもある大魔導師サヴァランに呼び出され、極秘の出張を命じられた。それは『カンバリア全土を襲う災厄の調査』。 そしてほぼ同時に、兄であるロキ・リンミーにも頼まれた。『カンバリアを襲った謎の災厄の調査』を。 握らされる《魔公サヴァラン》のタリスマン。 絶対に怪しいアイテム。 調査の内容も分からない。 調査区域の安全性も分からない。 ないないづくしの怪しすぎる指令を断れず、ネロは冒険者のふりをして潜入捜査に向かった。 先々で軟弱者と馬鹿にされ、嫌いな勇者と間違われ、魔法師を嫌う冒険者たちと一触即発、なぜか仲間の魔法師とも一触即発。 調査が進めば進むほど謎が増え、挙句の果てには爆炎の勇者失踪と、その捜索まで。 やがて、真相に近づくにつれ、ネロは隠していた真の力をあらわしてゆく。 そう、万年平団員の彼の正体は……
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