英雄王アルフリードの誕生、前。~「なるべく早めに産んでくれ」~
最終更新:2020/11/13
作品紹介
その日、すべての国民が同じ夢を見た。今から三年後に魔王が復活し、国に絶望の時代が訪れるという夢を。そして、長い戦いの中で生まれ、魔王を倒し英雄となった少年は夢を見る人々に訴えた。「自分がもっと早く生まれていれば、犠牲は少なくて済んだはず。だからーーーもっと早く産んでくれ」と。 「いやあーっ!!絶対にいやーっ!!産みたくないぃーっ!!」 「こっちだってごめんだ!!産ませてたまるかっ!!」 伯爵令嬢ルティアと王太子ガルヴィードの絶叫が響く。英雄の父母となる運命の二人は、幼い頃から顔をあわせるたびに「勝負」を繰り返してきた犬猿の仲だった。絶望の未来に抗うため人々の希望となる英雄の誕生を願う人々と、「さっさとくっついて英雄を産め!」という周りからの圧力に抗おうとするルティアとガルヴィード。今、国家の存亡を賭けた子作り計画が始まった!※「カクヨム」「アルファポリス」にも掲載。
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