ボリクによろしく
最終更新:2017/8/6
作品紹介
―― 振動の中で少女は目を覚ました。 少女を乗せて汽車は空を走る。 それは刹那の出来事なのか、それとも永遠の夢の中なのか。 宇宙飛行士を夢見た少女は、自分の我儘を通すためにここに来た。 人間のエゴを詰め込み、線路のない道を進む汽車は、辿り着くことのない天上へ向かう。 少女はなにかを探しているわけではない。だけれども吸い寄せられるようにここに居た。 最期の我がままを叶えるため、少女は飛び出す。 語られることのない、自分勝手な少女の一生がここにある。
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