【人生って】とあるご落胤少女と神聖大陸の聖王伝説【楽しいだけじゃダメですか?】
最終更新:2018/8/12
作品紹介
どこにでもある田舎。 そこでアルストレーナの母であるレイナは育った。 彼女の人生は普通の人生だったはずだ。彼女が今の両親に拾われたこと以外は、本当に普通の人生だった。 普通に恋をして、結婚をして、子供を授かった。 それが狂い始めたのは、妊娠がわかり喜んでいた矢先、妹が聖女として王都に行った後のことだ。 それでも、なにかが狂っていると知りながら、歪んでいると知りながら彼女はその歪ではあるが、幸せな家族の形に満足していた。満足するように努めた。 でもーー。 五年後、全てが終わりレイナは家族の元から追い出されてしまう。 追い出された直後、レイナは新しい命が宿っていることに気づいた。 そして、今度こそは奪われてなるものかと考えを回らせる。 その矢先のことだ、兄のように慕っていた存在が彼女のもとに現れた。 そして、彼は誓った。 レイナの宿した新しい命が、国や世界の理不尽に振り回されないように、たとえその理不尽に巻き込まれようとも強くあれるように育てることを誓った。 さらに十年近くが過ぎた。 アルストレーナと名を付けられたその女の子は、血の繋がった母と繋がっていないダークエルフの父トール、そして家庭教師の賢者トゥオーフによって大切に育てられていた。 そんなアルストレーナを見て、トゥオーフが友人も恋も知らないのは不憫だと考え学校に行かせてはどうかと親であるレイナとトールに提案するのだった。 【マグネット】様にも投稿しています。こちらの方がたまに更新早いです。
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