婚約破棄から十年後、元婚約者に呪われた。
最終更新:2021/12/23
作品紹介
ロンバルディ王国に住まうヴェルディアナは名ばかりの伯爵家バッリスタ家の令嬢。 そんなヴェルディアナは十五歳のある日、両親に婚約者を紹介される。相手は名門侯爵家の嫡男であるリベラトーレ・カザーレ。丁寧でとても優しく、ヴェルディアナのことを大切に扱ってくれる。まさに、理想の男性。……年齢以外は。 そう、リベラトーレの年齢は八歳。ヴェルディアナよりも七つも年下だったのだ。 「リベラトーレ様だって、こんな年上の妻絶対に嫌になるわ」 ヴェルディアナはそう考え、リベラトーレに対し「貴方は年下すぎるから婚約を解消したい」と告げる。しかも、それから数日後バッリスタ家は没落してしまい、発表前だったヴェルディアナとリベラトーレの婚約はなかったことになった。 それから十年後。平凡な街娘として暮らしていたヴェルディアナは、ある日突然呪われてしまう。しかも、呪いの効力は「異性に触れられると激痛が走る」というもの。一体誰が呪ったのかは知らないが、このままだと婚姻できない……! そう思い危機感を抱いたヴェルディアナの元を訪れたのは、十八歳の美丈夫に成長したリベラトーレ。しかも、彼は王国も認める優秀な魔法使いの一人になっており、ヴェルディアナに対し一つの真実を告げた。 「その呪い、俺がかけました」 と。挙句の果てにこの呪いはリベラトーレ曰く、彼しか解く方法を知らないらしく、条件として「婚姻して添い遂げる誓いをすること」ことを提示される。 「俺を捨てたこと、絶対に後悔させてやる」 「俺はヴェルディアナ以外の女なんて、みんな同じに見えるんですよ」 リベラトーレの側にいれば、呪いの効力は弱まる。そのため、カザーレ侯爵家で侍女として働くことになったのだけれど……この年下男子、滅茶苦茶執着心が強くないですか!? ※アルファポリスにも掲載中。
評価・レビュー
まだレビューはありません。