押入れから王子が出てきましたよ?
最終更新:2019/3/7
作品紹介
「王子、いつも笑ってるんですね」 「人形だからだよ……」 高校一年の紬《つむぎ》は、ある日、押入れから、昔作った失敗作のフェルト人形が、よちよち歩いて出てくるのを見た。 「私は王子だ」 と名乗るその人形に、異世界に連れ去られた紬は、作りかけの人形をすべて完成させるように言われる。 この世界の戦いは、人間が人形に乗り移ってするものだからだ。 「ところで、お前の作ったこの身体、首が常時傾いている気がするのだが……」 「気のせいです」 「傾いて……」 「気のせいです、王子」 (この作品は、「カクヨム」「ベリーズカフェ」にも掲載しています。)
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