樹治名将言行録 ~鐘山環伝~
最終更新:2021/1/1
作品紹介
広大なその大地は、後に製図した者達が、 「まるで正面を向いた牛のような」 と筆を走らせるほどに奇妙な形をしていた。 両端は南へ下がって海に面し、中央は顔のように大きく広がり口を象るかの如くその南部には大河が流れ込む。 その左角、最西端に位置する半島、順門府を司る鐘山家において、骨肉の争いが始まる。 父を殺した叔父の追っ手より嫡子、環を救い出したのは、不老の尼僧、勝川舞鶴。 世にも怪しげな彼女の手に誘われ、青年は戦国の世に、異形の才を開花させていく。 ※外伝「乱のはじまり」は諸事情によりタイトル変更のうえ、独立させました。
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