幼馴染にクールでかっこいいと言われるけれど、私は卑怯で臆病者だ
最終更新:2019/1/20
作品紹介
私――木藤優子には好きな人がいる。 いつからだったか――もう覚えていないくらいだけど、ずっとずっと好きだった。 彼女は私のことをクールでかっこいいと言うけれど、そんなことはない。 私は伝えたいことも伝えることのできない、臆病者で卑怯者だ。 そんな私を好きになってくれる人がいる。 同じ性別――女の子だ。 何度目かの告白を受けて、私はいつものように断った。 とても勇気のあることなのに、私はそれを受け入れなかった。 好きな人の名前は、佐田明花。 小学校からの幼馴染で、中学校も高校もずっと一緒。 そんな明花が私の告白の現場にやってきた。 これでもいつものことで、明花はいつものように私を茶化してくる。 けれど、それでいい――その関係が維持できていれば、私は構わない。 ずっとそう考えていたからこそ、私は臆病者で卑怯者なんだ。 けれど、今日は少しだけ違った。 勢いみたいなところもあるけれど、私は明花に対して一歩踏み出したのだ。 ※pixivで開催されております『百合文芸』にも投稿している作品です。
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