俺が追放した元仲間が魔王になったので……ああ、やっぱりそうだったのかと討伐に向かうことにした
最終更新:2021/12/16
作品紹介
「ノア。今日をもって君を、俺のパーティから追放することにした」 一年近くパーティを組んでいた勇者リックからの、突然の追放宣言。 その冷たい言葉は魔術師ノアを打ちのめしていた。 リックにとってノアは戦闘の役に立たない上に、協調性がないことでさまざまな迷惑を被っていたのだという。 だが、その理由はノアにとって納得がいくものではなかった。リーダーである勇者は、魔術師がパーティを陰ながら支えていたことに気がついていないのだ、と。 懇願してくる魔術師をやっとのことで追放した勇者だったが、それから数ヶ月後に奇妙な噂を耳にする。なんと自らが追放したノアが魔王となり、世界中に侵略を開始したというとんでもない話だった。 しかし、この噂を聞いてリックはため息を漏らす。 「ああ、やっぱりそうだったのか」 勇者は成長した仲間達と共に、魔王を討伐することにした。 彼は後悔していた。あの時、追放するだけで終わらせた俺は甘かったのかもしれない、と。
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