国を滅ぼすのを止めた魔王が観光を楽しむようです
最終更新:2021/11/3
作品紹介
惑星アースは偽りの平和で塗り固められていた。 1年に一度、死合いと呼ばれる各国から選出された代表者による殺し合いが行われていた。 死合いで勝利した国の暦になる。これは名誉なことだった。 ローラン暦63年。これはローラン王国の第18代皇帝ヘクター・ローランが齢79歳で無敗を誇っていた。 ライトニング王国のアーサー王は、このふざけた争いを終わらせる為に異世界から勇者ではなく、規格外の魔王を召喚する。 召喚された魔王ーーアリス・オルタナティブは少女の姿だった。 アリスの要求は一つ。飯だった。 アーサーはアリスの力を認めて、飯を提供する。 アリスは食に興味を持つ、変わった魔王だった。 アリスは死合いに参加することを承諾するが、死者を出さないと宣言する。 死合いでアリスはヘクターと一騎打ちの戦いをする。 ヘクターは戦っている内にアリスに説教される。 そして、ヘクターは敗北を受け入れる。 アリスは残された魔力を振り絞り、残りの代表者とも戦う。 海岸に戻ってきたのは、瀕死の重症を負ったアリスを抱き抱えたヘクターだった。 ヘクターはアーサーに言う。 「今日からライトニング暦になる」 だが、アーサーにはそんなことはどうでもよかった。 アーサーはアリスを助けたい一心でヘクターに頼み込む。 しかし、ヘクターにも他の皆にも何も出来なかった。 アリスの命運が尽きると思われた瞬間、アリスと契約しているドラゴンが自らの生命を分け与えることで、アリスは蘇生する。 そして、アリスは宣言する。 「次の死合いでは、皆を笑顔にする」 アリスは死合いの報酬で孤島を貰う。 そして、建国する。 魔竜国と名付けて、アリスは観光しながら魔竜国に来てくれる者を探す。 初めは臣下二人だった魔竜国も、年月が過ぎると大所帯になっていった。 皆、アリスの人柄に惹かれていた。 時は経ち、アリスはあることをきっかけに女王陛下を辞める。 そして、夫に国を任せて娘と観光に出掛ける。 しかし、アリスが留守の間に魔竜国は攻められる。 魔竜国に戦える者はごく僅かしかいない。 魔竜国が滅ぼされたと知ったアリスは復讐することを決意する。
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