それでも僕らは今を生きる
最終更新:2022/2/26
作品紹介
事情を抱えた少年たちの物語へようこそ。 心に響くシリアスな展開をお届けいたします。 ──────── 一乃瀬恭介は、高校二年生。 寡黙で文武両道。 一見完璧な彼だが、他人には分からない事情を抱えている。 それは、誰にも踏み込まれたくない事情。 だから、他人とは深く関わりたくない。 幼馴染である結羽を除いて───。 その日は、とても暗い雲が広がっていた。 雨が降りそうな、灰色の空。 恭介は、急いで帰路に着いた。 夜、友人から着信があった。 「一之瀬! ……園原が……!」 電波の影響なのか、直ぐに通話が途切れてしまった。 ──結羽の身に、一体何が? 胸騒ぎを感じながら、恭介は家を飛び出した────。 世の中には色んな人がいて、色んな経験を積み、それぞれの道を選びながら、未来に向かって進んでいく。 未来は自分が積み上げてきた過去の遺物。 今という瞬間も過去に変わり、また、過去の遺物として、今という未来がある。 人間は、今を選択しながら生きている。 しかし、自由に選択しているようで、選択せざるを得ない今も時に存在する。 明るい未来に向かっていても、その結末が保証されることはない。 それまで明るかった未来が、突如として暗闇に襲われることもある。 それでも、生きているのは過去でも未来でもなく、紛れもない『今』。 立ち止まっても振り返っても、やがては前を向いて進まなければならない。 これは、主人公の恭介を始めとした、目には見えない今という時間を生きる高校生たちの物語。 ※作品画像は全てピツメーカーで作成しております。 ※一部、医療表現もありますが、医療モノではないのでわかりやすい程度の表現に留め、詳細は省きます。
評価・レビュー
まだレビューはありません。