聖剣遣いの男の後始末、勇者だった少女の思い出作り
最終更新:2021/11/14
作品紹介
「魔王を倒したら……言いたいことがある」 「……期待してていい?」 五年前、大陸を震撼させた魔王を勇者たちが討ち取った。 魔王は無事倒され、世界に安寧がもたらされた。勇者パーティのひとりを除く死と引き換えに――。 勇者イオン――愛する幼馴染を失った勇者パーティの一員だったクレスは失意に暮れ、故郷の村でひとり暮らしていた。 イオンの形見である聖剣を振るい、ただ村の用心棒として生きる日々。 そんな中、イオンはひょっこりとクレスの元へと帰ってきた。 ――五年前と何一つ変わらない姿で。 「――ねえ、思い出作りに行かない? 綺麗なもの見てさ、美味しいもの食べるの」 疑うところはあった。しかしクレスはイオンの提案を承諾し、世界を周る旅に出ることとなった。 これは、勇者パーティ最弱の男が四人の最強の修羅を斬る冒険譚の終わり。 これは、愛した人との最後の思い出作りの旅。 これは、愛と嘘の物語。 カクヨムでも掲載しております。
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