獅子王陛下の幼妻
最終更新:2023/3/15
作品紹介
「……は?」 そう発したのは、いったいどちらだったのだろうか。 皇 美夜(すめらぎ みや)は、気付けば見知らぬ青年の膝の上にいて、彼の金色の双眸を間近から覗き込んでいた。 いったい、ここはいったいどこ? 「私は綺麗で頭もいい。凡百な連中に何を言われたって気にしないわ」 幼い頃に母親を亡くした美夜は、引き取られた先の家庭では精神的な虐待、学校では女子グループからのいじめを受けながらも、自身の美貌と才覚を頼りに強く生きていた。 そんな彼女が心の支えにするのは、亡き母の遺言。 母は十代の頃に神隠しに遭ったのだが、本人が言うには迷い込んだ先の異世界で運命の人と出会い、美夜を身籠もったのだと言う……。 ――いつかブラギルフィアに、貴女の本当の故郷に帰りましょうね。 そんなある日、クラスの女王様に線路に突き落とされてしまう。 電車に轢かれる寸前、気付けば全く見知らぬ場所にいた。 どうやらここが、自分の生まれる筈だった場所ブラギルフィア王国だという。 そこで美夜は、若きブラギルフィア国王エレフザードに出会う。 初対面だというのに、まるで愛しい存在のように接してくる彼のことを最初の内こそ警戒していた美夜だが、次第に打ち解けていく。 ところが、彼は大きな秘密を抱えており、それには美夜自身の出自も関係しているらしく……!? これは、強がりで意地っ張りな少女が自分の居場所を見つけて幸せになる物語。 ※現在、カクヨム様でも同作品を連載中です。
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