美少女・新品・３９８０円

　ある夏の日、大学生の興野理太はメ〇カリにてある商品を発掘する。 『美少女・新品・３９８０円』 　怖いもの見たさでそれを購入した理太。どうせ美少女フィギュアか何かだと思っていた彼。 　しかし、皆様の予想通り、届いたのは本物の『美少女・新品（？）・３９８０円』だった。 　当初は謎だらけで、やたらと心を読んでくる彼女にリズムを崩される日々であったが、同じ部屋で同じ時を過ごすうちに心を通わせるようになる。 　しかし――。 　以下ネタバレ強めのため注意。 　 　しかし、彼女は『３９８０円』。 　とある目的で理太に近づいた代償として、一か月の使用期間の後、彼女の存在は消えることになっていた。 　 　彼はそんな彼女を全力で幸せにするために奮闘するが――。 　それは終わりを約束された、悲しくもギャグテイストな、とある夏の一か月の記録と、それに連なる諸処の物語。 　切ない系ハピエンです。