〝砂漠のネコ〟機甲軍団、東へ!ガソリンあるかぎり前進せよ!
最終更新:2020/2/2
作品紹介
女性のみの実験部隊、第五軽機甲師団所属の戦車長カルラは、部下たちを生還させるため、時には部下の下着を売り払ったり、セクハラしたり、小隊長が沐浴中のテントを引き倒したりしながら、砂漠の大陸ウェストランドで奮闘する。 本国から、海を隔てた先にある砂漠の大陸ウェストランド。 その不毛の大地に、共和国からの派遣軍、通称〝野良猫軍団〟が降り立った。 その任務は、盟友国の地に侵攻したトラスグランド軍を撃滅すること。だが、本国は大戦争の真っ最中で、猫の手も借りたい状況で、正直なとところ援軍など送りたくなかった。 それでも盟友国の頼みとあっては断れず、教育のための部隊や、試験的に創設された女性だけの戦車隊など、二線級の部隊がかき集められ、派遣軍がでっち上げられる。 野良猫軍団を待ち受けているのは、トラスグランド軍だけではない。 昼夜の気温差50℃の、灼熱と極寒の広大な砂漠。 乾燥した大地に水はなく、炊飯のための薪もなく、暑さによって食料も日保ちしない。 砂砂漠は戦車の燃費を悪化させ、礫砂漠はタイヤや履帯の損耗させる。そして、砂塵があらゆるスキマに入り込み、戦車のあらゆる部分を消耗させる。 貪欲な砂漠の昆虫は、常に水分と食料の塊である人間を執拗に狙ってくる。 雨が降っても大地は水を吸収せず、鉄砲水となって地形をズタズタにして変化させる。稀にある湿っている場所は、底なし沼のような泥濘地帯。 まともな場所は、拠点となるオアシスだけであり、それ以外はほぼ不毛の大地が広がってる。 この、最悪の環境と、燃料と水不足とその他もろもろに苦しめられながら、野良猫軍団は常に劣勢での戦いを強いられる。 ※簡単な作戦図を入れてます。
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