憧れの天才少女のVRモデルを購入したら、その親友の美少女と付き合う事になった話

「ところで、あなたは一人きりで紅のVRモデルを眺めて、何をしようとしていたのでしょうか？　わたしはいついかがわしい振る舞いが始まるのか、ドキドキしながらあなたを見つめていたのですが、一向にいかがわしい振る舞いが始まりません」 　灰谷蒼は、憧れの天才少女、天国紅のVRモデルを発見し、思わず友人の森田光から購入してしまう。 　そしてそれをきっかけに、蒼は天国紅の親友を名乗る変な美少女、黒星翠と出会う事になる。モデル自体が、翆と森田による悪戯だったのだ。 　だが、変な美少女こと翠に天国紅を描いた絵をプレゼントして気に入られた蒼は、紅に会わないかとの翠の誘いに乗り、VR空間「千年桜」で３人で会う事になる。 　しかし二人と仲良くなるにつれて、次第に蒼は彼女達が抱える闇を知っていき――