怪物に遭った日
最終更新:2019/7/28
作品紹介
私は人間離れした何かを持つ存在を怪物と定義する、そういう意味でその少年は、正真正銘の怪物だった。 金持ちの子息達の馴れ合いのために用意された食事会で、私は美しき怪物の姿を見た。 人間離れした美貌を持つその少年を私は心の底から恐ろしいと思ったけれど、私以外にそう思っている人間はいないらしい。 それが一番怖かった、きっとあの怪物はこれから先多くの破滅を招き、そして破滅した人間は笑いながらそれを受け入れるのだろう、と。 そして心の底からこう願う、どうか私が、そして私の家族がそれに巻き込まれませんように、と。
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