【悪逆の翼】~異世界に転移したら幼馴染みの彼女を“喰わされた”から、この黒腕で世界を破壊する~
最終更新:2022/2/18
作品紹介
終夜鴉紋(しゅうやあもん)が転移したのは、赤い瞳の人間を『ロチアート』と呼び、家畜の様に管理して喰らう絶望の世界であった。 秩序の守られた泰平の世。その世界に何の悪意もなく大切なモノを奪われた鴉紋は、腕を黒く変化させ、人ならざる剛力の力を発現した。 怒り迸り何もかもを破壊しながら、鴉紋は世界を統治する9人の“天使の子”を殺し尽くし、自らの願う世界を創造する事を決意する。 ――しかし彼がこの世界に訪れてしまった事も、その世界を破壊するといったある種異常に思える意志すらもが、彼の内に潜む“別の人格”による因果である事を彼は知らない。 ――そして壊れていく。 ロチアートも同じ人間だと言いながら、ロチアートの為に人間を殺戮していく悪魔へと。 平和な世界に堕ちて来た、ただ一つの悪意として。 そして同じ時、同じ世界にて、一つの“正義”が産声をあげる…… 鴉紋に大切な者を殺し尽くされた騎士 ダルフ・ロードシャインは、煮え滾る執念に“不死”の能力を発現して心に復讐の大火を逆巻かせる。 何度も死に、何度も死に……地獄の様な責め苦にあえぎ苦しみ続けながら、ダルフは力に手を伸ばし続ける。 正義を宿した豪快極まる巨大剣、鉄塊の如きクレイモアを振るい、修羅となっていきながら…… 悪魔を滅し、安寧を取り戻す為に。 452話453話あとがきにて、世界観や赤目達の正体についての説明があります。 キリスト神話を背景に、アルマゲドンや生命の樹、ソロモン72柱など、天使と悪魔との闘争を題材にしています。