落ちこぼれ冒険者のねるねる戦記っ！　役立たず扱いされたスキル<ねるねる>は、スキルを合成してオリジナルにする最強スキルでした！　今まで馬鹿にされてきたけど、スローライフを目指します！

冒険者一年目、アメリア・ウィルムは、落ちこぼれのレッテルを貼られていた。 原因は、彼女が持つ固有スキル・<ねるねる>がまったく役に立たない外れスキルだったからである。 誰もが一つ手に入れられる『ユニークスキル』とスクロールというアイテムを使うことで覚えられる『通常スキル』の二種類があるこの世界で、ユニークスキルが弱いというのは致命的だった。 <ねるねる>の効果は、『二つを一つにねるねるする』という意味不明っぷり。アメリアは冒険者たちから馬鹿にされ、最悪な冒険者生活を送っていた。 その日は、パーティ参加を拒否され、特に最悪な一日になっていた。 しかし、帰り道に捨てられていたスクロールを拾うことで彼女の運命に転機が訪れる。 『ねるねるを発動します。対象のスキル二つを選択してください』 突如頭に鳴り響いた声。それは彼女のスキルの発動を意味するメッセージだった。 <ねるねる>の効果は、二つの通常スキルを一つに合成し、二つの特徴を合わせたオリジナルのスキルを作ることができるというものだった。 「ねるねるって……もしかして出来る子だったの！？」 アメリアはさっそく、手に入れたスクロールで次々と通常スキルを習得し、合成していく。 物と物をくっつけるスキル<粘着>と、物を少しだけ遠くに投げられるスキル<遠投>を組み合わせると、手からクモの糸を出すことが出来るオリジナルスキル<ねばーるショット>が使えるようになる。 <ねるねる>は、単体では使いものにならない通常スキルでも、合成することで使い勝手を良くすることができるスキルだったのだ！ <ねるねる>の効果でオリジナルスキルを手に入れたアメリアは、その力を使ってこれまで自分を馬鹿にしてきた冒険者たちを見返していく。 ねるねるでスキルと仲間を増やし、さらなる強敵に立ち向かえ！　目指すは憧れの勇者！ 1話5分で読める、爽快感あふれる物語。 スキルを手に入れ、ねるねるして強くなれ！　新感覚、ねるねるファンタジー！