悪役令嬢のお気に入り 王子……邪魔っ
最終更新:2023/3/15
作品紹介
「アイリス、君との婚約を解消する」 「――はい、よろこんで」 公爵令嬢にして賢姫の称号を持つアイリス。責務という名の鎖に捕らわれていた彼女は、鎖を断ち切ってくれた皇太子に向かってつぼみが花開くように微笑んだ。 自由を得たアイリスが出くわしたのは隣国の王子アルヴィン。彼との邂逅で前世の記憶を取り戻したアイリスは、前世の自分が過去に遡って別人に転生したことを知る。 前世の彼女はアルヴィン王子の従妹で剣姫、次期女王フィオナだった。 このままでは、フィオナは慕っていたアルヴィン王子の裏切りにあって失脚し、追放された果てに壮絶な最期を迎えてしまう。 前世の自分を救おうと考えたアイリスは、二度の人生で得た知識を駆使してアルヴィン王子に気に入られ、フィオナの教育係という地位を手に入れる。 そうして前世の自分の側にいて、破滅の未来を書き換えようとするのだが…… 「おまえは本当にフィオナがお気に入りなのだな」 「ええ、だから王子に構ってる暇はないんです。あと、勝手に髪に触らないでください」 「心配するな、おまえの髪はサラサラだ」 「そんな話はしてないよっ!」 この裏切りの王子、とても邪魔である。 *なろうにも投稿しています。 Web版は書籍版の改稿前の原稿となっています。大筋は同じですが、アルヴィン王子のスパダリ感が書籍版より少なかったり、細かい矛盾点がそのまま残っていたりします。
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