友人に500円貸したら借金のカタに妹をよこしてきたのだけれど、俺は一体どうすればいいんだろう
最終更新:2021/9/29
作品紹介
*第2回ファミ通文庫大賞特別賞を受賞し、書籍版1巻が2021年9月30日に発売します! *さらにコミカライズも決定! 電撃コミックレグルスにて書籍に先駆け2021年9月24日に月刊連載スタートです! 「兄に言われ、借金のカタとして参じました。これからよろしくお願いいたします」 大学1年の夏、白木求の1人暮らしのアパートに突然押しかけてきたのは、彼の友人である宮前昴の妹、宮前朱莉だった。 求にとって朱莉は同じ高校の後輩にあたるが、高校時代殆ど話したことがなかった。 抱いていた印象も、学年を越えて話題にもなるどこか浮世離れした美少女という外見と、兄思いの良い子というフワッとしたものくらいしかない。 そんな朱莉が突然、兄・昴の借金のカタとして身を差し出してきた――それも、たかだか500円の借金の為に。 あまりに突飛な展開に戸惑う求だったが、そんな彼を強引に言いくるめ、着々と居候の準備を進めていく朱莉。 しかし、当然この借金のカタ云々には裏があった。 実は朱莉は以前から、求に対して特別な感情を抱いていて―― 少し残念な一面も見え隠れする債務者の妹と、そんな彼女の好意に気が付かない兄の債権者との、奇妙な同居生活が始まる。 「これは本気で取り立てた方がいいな……」 「ふふふ、気長に行きましょう」 時には理路整然と、時には勢い任せに、時に空回りしながら、2人は少しずつ互いを理解し、距離を詰めていく。 これは、そんな2人を描いたひと夏の物語である。 ※同タイトルの短編の連載版です ※カクヨムにも掲載中
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