北京に誠の旗を
最終更新:2018/3/10
作品紹介
幕末に新選組の一員として名を馳せた斎藤一は、50歳を過ぎた今となっては海兵隊大佐として佐世保鎮守府海兵隊隊長を務める身だったが、若き日の戊辰戦争の際に会津鶴ヶ城を救えなかったことを未だに思い返して悔いることがあった。 義和団事件が勃発し、北京に籠城している日本人達の中に会津出身の柴五郎中佐がいることを知った斎藤一は、何としても柴中佐を救おうと決意する。 それは、かつて会津藩と共に戦った旧幕府関係者の多い海兵隊の幹部の面々の多くが共有する想いでもあった。 斎藤一は、海兵隊で保管されていた新選組の誠の旗を、海兵本部から柴中佐の下に届けることを託される。 そして、斎藤一は海兵隊と共に天津へ、北京へと向かう。 一方、柴中佐は北京で籠城戦の指揮を執って、義和団の攻勢を凌いでいた。 その下で働くある中国人義勇兵はどうも訳ありの身のようだった。
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