普通の勇者に、僕はなりたかった。
最終更新:2018/9/19
作品紹介
昔のことだ。僕は眠れないと、いつも母に読み聞かせをねだった。 そんな時、母は決まって伝説の勇者のお話をするのだ。 伝説の勇者、ゼタ・バルセリア。 語られる彼の話に、僕は胸を躍らせた。 カッコいいと思った。 だけれども、自分でも不思議なほどに、僕は彼への憧れを抱かなかった。 カッコいいと思う。それだけだった。 僕が憧れたのは、民衆にも語られない、本の中でも名前しか出てこないような。 魔王を倒して歴史の表舞台から姿を消していくような。 そんな勇者に、僕はどうしようもなく心惹かれた。 ーーー 彼はなぜ、普通の勇者に憧れたのか。 普通の勇者を目指す先には何があるのか。 そんなお話です。 この作品は勇者シリーズ第2弾ということで、前作、「それでも、勇者は勇者であった。」と同じ世界線の話となっています。 前作を見なくても楽しんで頂けるとは思いますが、作者が喜ぶので出来れば前作も見に行ってやって下さい。 アルファポリスにも投稿しています。
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