『欠陥品』と呼ばれた俺のアイテムボックスはどうやら特別だったようです~特殊機能『時間変更』で竜の卵を千年先に進めたら、封印された『神竜』が孵化したんですが~
最終更新:2021/10/7
作品紹介
『運び屋』が持っているスキル『アイテムボックス』は冒険者達にとって欠かせないスキルであった。 どのパーティーにも一人『運び屋』がいる時代。レオも『運び屋』として二年間パーティーに所属していた。 だがとある日── 「悪いな、レオ。残念だがお前とはここでお別れだ」 レオは、所属していたパーティーのリーダー、アルヴェンから突然そう宣言された。 理不尽な宣言に抵抗するレオだったが、パーティーメンバー達からも「『欠陥品』のお前はもう要らない」と言われてしまう。 レオのアイテムボックスには『収納した物も現実世界と同じ時間を流れていく』といった欠陥があったのだ。 その効果のせいで、薬草や採取した素材の鮮度を保つことが出来ず、パーティーから追放されてしまったレオ。 冒険者を辞め、故郷へ帰ろうとするレオの前に特売セールで売り出されていた『竜の魔卵』が現れた。 全く孵化できないせいで『欠陥品』と呼ばれていた『竜の魔卵』を同情からか購入してしまうレオ。 その後、故郷へ帰る道中で使う事を禁止されていた『アイテムボックス』の機能を思い出す。 それは『収納した物の時間の流れを変更できる』というものだった。 レオは『竜の魔卵』にその機能を使用していった 一ヵ月、一年、十年、百年、そして千年の時が流れた時 『ここは何処だ?』 『欠陥品』と呼ばれた卵が孵化したのである
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