外れスキルを引いて追放された俺、望んだモノを手繰り寄せる超絶スキルの覚醒によって気がつくとマフィアの首領になっていた。

「外れスキルなど不要。外れスキルの無能は追放だ。このユースティス家の名に泥を塗ることは許さん。一刻も早く出ていけ」 一定の年齢に到達した子どもは『禊の儀式』を受けることによってスキルを得ることができる。十七歳になった翌日、儀式にてスキル【解析不能】を与えられたユウリは、『剣聖』の父から公爵家を追放されてしまう。与えられた資金を高級娼婦とのせめぎ合いで使い果たし、路頭に迷ったユウリはとある貴族令嬢を誘拐、下っ端ギャングの隠れ家を乗っ取り身を潜めた。 奴隷としてギャングたちに弄ばれそうになっていたダークエルフを助け、両手に花状態となったユウリは、公領を安息の地に塗り替えるため裏社会を牛耳るマフィア『ロア・サタン』を乗っ取ることに決め、半年後——覚醒したスキル【我が栄光の光よ、巡れ廻れ《シャンス・レジュルタ》】により、すべてが都合のいい方向に傾いた結果、晴れてユウリはマフィアの首領となった。 誘拐し奴隷に貶めた貴族令嬢とも徐々に距離を縮め、親衛隊隊長や許嫁に愛されて、順風満帆に成り上がっていくユウリはついに、実の父を打倒するため動き出す。 ＊他サイト様でも投稿しています。