ドラゴンズクラウン

　優秀な魔術師を輩出する「アシュベリー一族」に生まれたのに、特に優秀な部分もない残念な子で、生まれた時からちょっとついてない女の子ノア。ある日、双子の兄ノエルと間違われて、兄のストーカーの侯爵令嬢に「性別が無くなる（外見男の子寄り）」呪いを掛けられた。それが元で婚約も破談になり、家族に不幸が降りかかるならばと、「アシュベリーの出がらし」と言われていたノアは一念発起。「わたし、王都に出て自立します！」 　男の子のふりをして王都へ向かう道すがら、盗賊に遭ったり、ゴースト退治のお手伝いをしたり、幻獣と呼ばれる生き物に生活費を奪われたりと事件が勃発。有り金を失くし、王都で生きていけるか怪しくなる中、盗賊に襲われて危機一髪のところを助けに来てくれた王都の騎士アレクシスが、ノアの美味しいご飯と生活能力の高さを見込んで、生活環境崩壊寸前の騎士団独身寮の管理人をやらないかと提案。 思いもかけず訪れた幸運に飛びつくのだが、王都で待ち受けていたのは、ドS魔術師やら冷徹侯爵子息やら鬼畜王子やら敏腕諜報員やら、顔は良いが個性豊かな面々であった。んん？みんな何故か、距離感近くないですか？ そんな賑やかな人間に囲まれて、やっぱり王都でも事件は起きる。 　ノアの引き起こす騒ぎから、徐々に呪いの正体や、蔓延する瘴気にまつわる不穏な話も出てくる中、兄や元婚約者も合流し、更に事態はドタバタの様相を呈してくる。 　 　初投稿作品です。遅筆なので、ゆっくりとした投稿になると思います。 　たまに戦闘シーンや流血表現などがあるため、R15は保険で付けています。 　主人公の外見的な問題で、一部ＢＬにも取れる表現がありますが、中身は乙女です。 　作者は、前書き後書きでいろいろ遊んでいます。それを含めての作品と思っていただけるとありがたいですが、苦手な方は閲覧にご注意ください。