寛永元年(一六二四年)に数え二十四歳の黒田忠之が福岡藩の二代目藩主になる。 年下の近習の倉八長之助が「私ならば藩政をもっとうまくやります」と言うので藩政をまかせてみる。 まかせた結果として、内政チートっぽい先進的な政策が実施されていく。 しかし、無足組・鉄砲頭・倉八四百石という長之助の実家の家格は、福岡藩の藩政を仕切るには低すぎた。 長之助の成功自体が秩序破壊。 ついには筆頭家老の栗山大膳を追い詰めて、後に黒田騒動と呼ばれる暴発につながる。 そんな歴史の枠内で、この『新・白縫物語』では、黒田騒動を基にした絵双紙『白縫物語』と講談『栗山大膳』の登場人物たちが活躍します。
更新:2024/7/6
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