この世界には、滅亡に至る予言がある。 『滅びの獣が世に出でし時、地の人は先祖の贖罪の為にその身を獣に屠られる』 数百年毎に解ける封印。獣の殺戮による人の血肉が、残酷な神に捧げる盃に満たされる。 僅かに生き残った人々が、何とか命を繋いで子孫を殖やした頃、獣はまた目を覚ます――。 いつ始まったか、いつ終わるかわからない。 予言なんて嘘だと思わなければ生きていけない。 17歳の霖と、恋人の竜は、それぞれ、求めるささやかな明日の為に戦おうとしていたけれど。 残酷な運命は、ふたりを引き裂いて――。 ※なろう的ではありません ※恋愛要素は強めですが恋愛描写は強くありません
更新:2022/8/13
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