現実世界の情報を取り込み、自らを自動で更新していく新世代のゲームが発売された。 タイトル名は「ファシテイト・ファンタジー」。 やがて、進化していくファシテイトはただのゲームの枠を越え、電子通信、インターネット、官公システム、金融、商業、交通と様々な電子的システムと融合していった。 すべてを内包したファシテイトはゲームでありながら現実世界の物事とも強く結びつくようになり、 世界を覆う巨大な電脳空間―――「電想世界ファシテイト」といつしか呼ばれるようになっていった。 そんなある日、ファシテイトのゲーム内で”寝落ち”をしてしまった「荒金靖樹」は、目が覚めると何故かゲーム中のモンスター「オーク」の姿へと変わってしまっており、更にゲームから抜け出る事もできなくなっていた。 靖樹は戸惑いつつも、ゲームから抜け出る方法を探し始めるが―――
更新:2018/10/15
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