ドラゴンらしい生活をしたくても、人間の理性が邪魔をする。 人間らしい生活をしたくても、ドラゴンの力が邪魔をする。 そんな僕は、どちらにも属せない半端者だ。 人をモンスターに変えることで、人を殺めんとする『モンスターマスター』と呼ばれる謎の勢力が、人間たちを脅かす存在になったある日── 一体のドラゴンが人里の近くでひっそりと息を潜めていた。 そのドラゴンの所作は猛々しい野生を微塵も感じさせることなく、ただひたすらに大きな凶器のような体を、人に見つからないようにと隠して生きていた。 人に見つかることが怖いから。 人に見つかって、「モンスターだ」と言われることが怖いから。 人に怖がられるのが、怖いから。 モンスターに姿を変えられてしまった少年が、人とモンスターとの間で絶えず揺れ動く様を描いたファンタジー小説。
更新:2021/4/19
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