六年間の薬学部生活を乗り越え、国家試験も合格し、しかしサクラに薬剤師として働いた記憶はない。 前世の生涯は大学卒業後に病死で幕を閉じた。 言うなればペーパー薬剤師。 今世はその知識を活かして……あくまで趣味程度に小さな村で薬作りを楽しんでただけなのに。 ある日山で倒れていた人を助けたら、それが大国の王子様で、酷い怪我だったはずが綺麗に治り、「治癒魔法使いに拾われるとは、相当運がよかったらしい」って。 今世は確かに魔法はある。 けれど治癒魔法はないはずなのに。 大国の王子様に「薬医に」と言われても。 まだそれも受け入れられてないのに、「運命の相手だ」と言われても…… ※この作品は以前投稿していたシリーズを改変したものになります。
更新:2024/4/29
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