「……わたし、お兄さんのことが好きだったんです。小学生の頃は、本当のお兄さんのような意味での好きでしたが。中学生になった頃からは、男の人として好きになりました」 「そ、そうだったんだ……」 俺のことを好きだと聞いて、素直にうれしい。 それはそうとして、今まで仁奈ちゃんのことは妹のように思っていたしな。 まあ、先ほどは成長した仁奈ちゃんにドキッとさせられたとはいえ。 「ねえ、お兄さん」 「な、なんだ?」 仁奈ちゃんが一拍置いて、口を開く。 「……わたしじゃ、ダメでしょうか?」 「ーー!」 仁奈ちゃんが上目遣いで、そう言う。 か、かわいい……! ダメじゃない。 ダメじゃないがーー。
更新:2021/5/5
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