職場の先輩、深沢さんが失踪した。 路線バスの運転手になって二年目の俺は、入れ替わるように、枕森前を経由する6番路線を担当することになった。 路線にも慣れた頃、周囲に奇妙な事が起きはじめる。 乗客の長い髪の女子高生、嫌味で挑発的な同僚、すれ違いざま、手を挙げて挨拶をしてくる、他社のバス運転手、そして、深沢さん失踪の謎。 やがてそれらは、市街地のビルの向こう、夏の日差しに色濃く枝葉を広げる巨木の根元に封じられた、暗く、悲しい過去に繋がっていく。 漫然と過ごす日々に倦怠を覚え始めた路線バス運転手が体験した、夏の恐怖体験。 夏のホラー2014提出作品。
更新:2014/7/26
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
※作品の評価点について
登録数が少ない期間は単純平均点で表示します。
より多くの作品数・レビュー数になったら新評価式を適用します。
書籍化/コミカライズのタグについて
該当作品の書籍化・コミカライズ判定は、プログラムによる自動判断です。厳密な確認事項でないことをご了承ください。