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@オノログ

蜜のように誘い、ガンマンのように撃つ――全ては筆の赴くままに。

5.0
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巧みな誘い。あくまで軽い語り口。

中身は本格西部開拓時代。濃厚な世界観も味わえます。


まずシンプル。

冒頭は潔いほどに簡潔です。お手軽、簡単、リズムよし。


次に軽妙。

打てば返す掛け合いが、一切の煩わしさを取っ払って心へ忍び込んで参ります。心盗っ人。


さらに筆運び。

さり気なく、しかも流れるような筆致は、次へ次へと視線を誘って止みません。巧者。


そして展開。

お手軽に誘い込むだけ誘っておいて――不穏な展開へ一本釣り。


ようこそ、明日喪き〝虚構〟の世界へ。

いざ進まん、何処へともなく〝征く先〟へ。

かくして〝物語り〟の幕が開く。

流れる筆致にいざなわれ。

事実と〝虚構〟に追われる先。


『明日喪き我らの征く先は Bride of Rip van Winkle 【カクヨムコン6参加調整版】』


〝征く先〟に待ち受けるのは、果たして〝虚構〟か、あるいは虚無か。

中村尚裕

登録:2021/7/20 21:55

更新:2021/7/23 17:15

こちらは中村尚裕さんが読んだ当時の個人の感想です。詳細な事実については対象作品をご確認ください。

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