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@オノログ
滑らかな文章が心地よく、最後まですっと読めてしまうが、ひとつひとつのエピソードは大変に重たい。
妻と子供の死。引きこもり。自分の目の前で別の男の子供を出産した女との再婚
決意までに必要だった時間や勇気はどれほどのものだったのだろう。
本作品に書かれていない無数のドラマがあったに違いない。
この三人が家族となっていく過程をぜひ読みたいと思った。
登録:2021/12/16 20:22
更新:2021/12/16 20:20
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こちらはしのき美緒@BEKKO BOOKSさんが読んだ当時の個人の感想です。詳細な事実については対象作品をご確認ください。
ドイツの架空の村が舞台。身分が違えば話すことはおろか相手をみることもできない、そんな時代のお話だ。 三人の生まれも育ちも違う子供たち。 クリストキントは三人に素敵な時間をプレゼントした。豪華なごちそうをたべながらお互いを理解する時間。 そしてそのときの三人は友情をはぐくみ、移動するいかけ屋の息子マルコは定住して教師になる。そして子供たちにあきらめないことを教える。 美しい話だ。メルヘンだと一笑に付してはいけない。 元来子どもたちは人種・門地・身分・財産で他人を差別する心を持たない。 大人が差別を教え込んでいくのである。 差別は偏見を生み、人と人、国と国とを分断する。自分たちと違う外見、思想を排斥しようとする。それに利害が絡みついて戦争が引き起こされる……。負のループだ。 それを断ち切るのに必要なものが教育である。 本文の最後で、教師になったマルコはいう。 「どの道を志すのも間違いじゃない。君たちが進みたい道を選べばいい。ただそのとき、運命だからといって諦めるのは少し待ってほしい。道はみずからの手で切り開くことができるんだ……」 力強く高らかな宣言である。 新しい年がすぐ目の前にある。 この物語を読んで、自分を取り戻し、進みたい道をいく算段をしてみようじゃないか。きっと道は開けるはずだ。 2021/12/24
二人組のロックバンド、イエローサブマリンは浅黄の天才と詩愛(シーラ)の声で破竹の進撃を続けてきた。はずなのに……詩愛は浅黄から突然の終わりを告げられる。 詩愛は「自分は相手との接し方を間違っていたのではないか」と自分を責めて、ただ浅黄を待ちながら毎日を過ごしていた。 失ってからわかる相手の大切さ。見て見ぬふりをせずもっと踏み込んでおけば、浅黄を失わずに済んだのではないか、という苦い後悔が詩愛を苛む。 そんなときにラジオに届いた1通の手紙が詩愛を行動に駆り立てる。 自分と他人と。ついつい距離をとったり、かかわるのを避けたりするけれども、一歩踏み出せば全く違う景色に出会えるのかもしれない。 「くよくよ悩んでないで行動してみよう、そうしたら何かが変わるよ、必ず。」 そんな作者さまからのあたたかいメッセージが聞こえてくる。 元気が倍増してすぐに大冒険に繰り出したくなるような作品でした。もちろんBGMはビートルズのイエローサブマリンで。