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ただひとりの大切な人のために神が与えた能力

5.0
1

星集めの画家、もう名前だけでロマンティックである。

その画家であるステラと、需要のない魔法しか使えないアルバートの素敵な恋の物語。

とにかく色彩や景色が美しい。星は紫紺の空にチカチカと無数に輝き、ステラとアルバートの瞳の色はひとつに混ざり合う。そして最初と最後に出てくるクリスマスの町の華やかさ。

ここで何語も費やして説明するより本文を読んでほしい。


アルバートの悩みは魔法に需要がないこと。しかしステラと出会って能力が開花する。きっとアルバートの魔法はステラのために用意された特別な力なんだ、と思った。

誰でも、大切な誰かのためになら力を発揮できるし、それが予想以上の結果に結びつくのに違いない。


ところで、今までうまく使えないものが相手を得て使えるようになる、というのはとても示唆に富む。

例えば会社で、上司が変わったとたんに生き生きと仕事ができるようになったり……。

能力を発揮できる人との出会いは人生でとても重要だ。

そんなことを読み終えて漠然と思った。

あまりロマンティックではないのは、わたしがトシをとったせいだ。きっとそうだ。

素敵な物語をありがとうございました。

しのき美緒@BEKKO BOOKS

登録:2021/12/24 04:43

更新:2021/12/24 04:42

こちらはしのき美緒@BEKKO BOOKSさんが読んだ当時の個人の感想です。詳細な事実については対象作品をご確認ください。

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しのき美緒@BEKKO BOOKS