詩のような文体です。
淡々と物語が進んで行きました。
~あらすじ~
主人公、佐倉歩 高校1年 ヒロイン 高月リツ花
主人公、佐倉歩は平均的な高校1年生。ヒロイン高月リツ花は美しさで異彩を放つ存在。リツ花のファンは多い。
佐倉歩は放課後、学校の裏手を歩いているとウサギ小屋のウサギを撫でる高月リツ花と出会い仲良くなるうちに佐倉歩は恋心を抱くようになる。
高嶺の花と言われたヒロイン高月リツ花だったが、家庭に恵まれず、ガールズバーでバニー姿で働いていた(風営法はだいじょうぶなのか?)
駆け落ちを考えるが、生活力がない事を痛感。
自分たちはウサギ小屋のウサギだと揶揄する。
学校のウサギが死んでしまい高月リツ花は学校を辞めるという。
2人はキスをして別れる。
数年後、交差点で高月リツ花を見かける。
高校時代の大人になり切れていない微妙な年代の足掻いても足掻き切れない、切ない恋物語。
ヒロインのキャラクターが、しっかりと出来上がっていました。
現在の状況から抜けだせないやるせなさの比喩をウサギ小屋のウサギに見立てていたのは、心に刺さる読者さんが居たのではないでしょうか。
期待感の残る最後は良かったと思います。
恐らく、作者さんの中ではいろいろと書きたい事があったのかもしれませんが、それを書き切れていない様子です。もっと一つのエピソードを練って主人公やヒロインが何を思って、どう行動したのかが伝わると良いと思います。時系列も前後させない方がわかり易いと思います。
何回も読み直して、話しが飛んでいないか。なぜこの場面が必要なのか。気持ちは伝わっているか。など、作品と向き合って育ててあげてください。
登録:2022/8/10 17:05
更新:2022/8/20 16:49