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写真家・ササキの存在意義

それでも僕は、写真家を真摯な職業だと敬服する。

 まだ連載中だが、完結まで書ききってほしいのでその一助になればと思いレビューを書いた。  カメラというのは魔性だ。カメラに魂を抜き取られると言われた時代があったが、現実から時間という概念を捨て、ただ一瞬を切り取るという行為に意味を見出した先人たちは偉大だ。何にせよ、思い出を保存して置けるのだから。  この作品がシリアスな展開でありながら、それでもスラスラと読めてしまうのは、作者のユーモアが僕たちが物語に没入する手助けをしてくれているからだろう。まるで漫才を見ているようだ。  ギャグを挟みながら小気味よく、時に人間の確信に触れる物語のリードは、今の僕には真似できない。口惜しいことに僕も創作を嗜んでいるのだが、こればっかりは実際に読んでもらわないと空気感が伝わらないだろう。特にテロリスティック。  また、家族の根深い問題に切り込みながらも、解決できることと出来ないことを分けて、最後まで依頼者の願いを叶えようとするササキのプロ意識には敬服する。  そして彼の言った、写真家ほど無責任な職業はない。写真を切り取るのは、一瞬。そして、どんな写真ができるかは撮ってからでないとわからない。  確かに、無責任とも取れる。しかし僕は、写真家ほど真摯な職業はないと思う。何故なら、不確実であるという結果を知っていたとしても、あえて依頼主が求めているであろう最高の一瞬を切り撮ろうとするからだ。  誰でもスマホで写真が取れる時代。女子高生でも画質だけならプロのカメラマンにも劣らないかもしれない。そんな時代で、カメラマンの役割とは一体何なのだろう。僕にはまだ答えが出せていない。

5.0
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鷹仁(たかひとし)@カクヨム

あの海に落ちた月に触れる

読んでみて思った。「素直になれたらなあ」

「じゃあ、エッチしたいって思ったことある?」 男にとって、この言葉は不登校の幼馴染に言われたいセリフナンバーワンだと思う。 一方、一番好きな人に言いたい言葉ナンバーワンは何かというと、「僕を肯定してください」だと思う。 大人になっても素直に言えない言葉ってあると思うんですが、青春時代って気持ち的に言えなかったり、そもそも言葉に出なかったりして言えない言葉がたくさんある。 僕も子どもの頃は(今でも)答えを急かされているように感じて、時間に流されて取り残されるのがめちゃくちゃ怖かった。 子どもの潔白さで世界を見ると、一番好きなものを神格化、特別視しすぎちゃって、手が出せなくなったり言葉が出なくなったりする。こうして時間がどんどん過ぎて、できなかった後悔が残ったまま大人になる。 めちゃくちゃ甘酸っぱいし、すごく辛い。いずれ忘れるのかもしれないし、死ぬ間際まで覚えているのかもしれない。 彼女が十人いる男が最初に連絡するのは十番目の女だと話の最初に出てきますが、男って、濁しちゃうんでしょうね。照れくさくて。 作中で、行人の周りに、女の子が数名出てきますが、一番どうでもいい女ほどセックスがしたいと言いやすい。 常に一番を選べるほど人は強くないし、一番を選べない後悔の痛みをやわらげるために、少しずつ現実を知って諦めながら大人になって行くんだなあと思いました。 そういう意味で、ちゃんと一番を選べた行人くんは男らしいし羨ましいですね。 ともあれ、何が言いたいかというと、行人を見ていると、悪友と語り合っている感じがします。 そして、煙草を吸う未成年の女の子は大変えっちだということです。

5.0
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鷹仁(たかひとし)@カクヨム

ベルと魔法使い ~眠れる森の美女になって25年、妹夫婦に娘が生まれたので、そろそろ起きる時間です~

眠り姫の真実とその後

眠り姫伝説発祥の地と言われている国が財政難を解消する為に、王女ヒロインがわざと魔法にかかり眠り姫になって人寄せパンダになるというお話。ユーモラスな明るいタッチで描かれ、またですます調で書かれているのでお伽噺を読んでいる気分になった。 冷静に考えれば、若く一番楽しい青春の時期に眠りにつき、そのまま25年も体は年老いていくのに目を覚ますことができなかったという残酷な物語なのだけど、ヒロインはそれを家族のため国のため当然のことと思い後悔していないのが偉い。しかもちょっと天然で可愛い。40歳過ぎていても可愛いぞ。 彼女を眠りにつかせた魔法使いヒーローは彼女のそばでずっと見守っていたのだけれど、ヒロインが目覚めた後、記憶の中にあった少年の彼と大人になった彼の違いを発見するシーンが良かった。そして後に告げられる彼と王との約束の内容に胸キュン。初恋が成就するっていいねえ。また彼が独占欲丸出しで眠り姫を守っていたのには笑ってしまった。こういうヒーロー大好き。 眠り姫の舞台裏と、彼女のその後の恋愛がバランスよく書かれていて面白かった。短編なので空いた時間にサクッと読めたのも良かったです。

5.0
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らな(ラナンキュラス)

最近の「いいね!」

小説家になろう恋愛連載:30話完結

薬師の魔女ですが、なぜか副業で離婚代行しています

恋愛ジャンルになっているが、他者の恋愛に絡んだことを仕事としている物語でヒーローとヒロインの間に恋愛は始まっていない(今後もしかしたら始まるかもしれない? というような匂わせ雰囲気で終わっている)ので、ジャンルタグつけが間違ってる訳ではないが求めていたものとは違う……という複雑な読了感だった。 物語自体はさくさくとテンポよく読めて悪くなかったので、恋愛ではなくファンタジータグであれば気持ちすっきり終えられたのになあ……と思った。

小説家になろう恋愛連載:154話

絶対呪ってやるからな!【番外編更新中】

暴走沸騰系女子・メイジーによる!拳で☆母を探して。 第一の手段候補は呪いのモトを手に入れる事から

下町で元気に給仕に励む母子家庭の子メイジーは、サバサバした赤毛美人。だがある日突然、下町を謎の高級馬車が走り去った後、家の部屋は血だらけで、もぬけのから。どうも母は攫われたらしい?メイジーは誓う。絶対許さない!下町の隣人たちの諫言をお供に、ちょっぴりニワト…たんじゅ…激怒したメイジーはノンストップで暴走を始める。貴族にツテ?下町にあるわけないじゃ無い!そんな時は呪いがマストって聞いたわ!材料を取りに行くわよ!← これは、たいがい拳で解決しようとする(注・うら若き女性です)メイジーをひょんな事で知り合った美麗な兄と妹が必死に止める?物語。 竹を割りまくってもうスパーン!スパーン!言ってそうなメイジーが爽快。 悩んでる事が小さくかんじる…よしがんばろ!と思わせてくれる、ストレスが飛んでいく小説です。2024年3月中旬の更新ここ数話で、お母さまと再会した今が読み始めるチャンス!

小説家になろうヒューマンドラマ連載:88話完結

目的は生き延びること

展開は重めだが、『物語』として面白くて一気に読み終えた。 最終的にヒロインに想いを寄せる相手が、半分血のつながりのある義弟と、そうとは意図しないままヒロインを追い込んで、心と体に傷を負わせる原因を作った婚約者の王子の2人なのが、ああーーー……という気持ちに。 恋愛ものではないので、二人とヒロインがどうなるかは描写されないまま終わるが、個人的には義弟派。