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Episode478

Page487

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Evil Revenger 復讐の女魔導士 ─兄妹はすれ違い、憎み合い、やがて殺し合う─

結末は意外な、旅路の果て

 淡々と紡がれる、成長するまでの目を背けたくなるような日々。一人称で語られているはずなのに、まるで激しい感情など閉じ込めてしまったかのような、どこか他人事のような日々。  そう、チェントにとってそれは目をつぶってやり過ごすだけの日々。  閉じ込められて、一歩も抜け出すことのできない生活は、きっと禁止されていたからという理由だけでなく、彼女自身が、突然奪われた平穏な毎日を受け入れられず、自閉していたからかもしれません。  王族の血筋であることなどは中盤で語られますが、それは救いになるものではなかった。  単純な貴種流離譚にすることなく、テーマをまっすぐに描き切っている。  チェントが魔王城に流れ着いたあたりでしょうか、何故か脳裏には昔の洋画のような風景がバックグラウンドのように映り始めました。  中世の、戦争物、たとえばジャンヌ・ダルクのような。  埃と茶色い血と、武器や鎧の金属音に彩られた世界。  神が物語に介入しないだけ、よほど純粋かもしれません。  設定は魔王や、魔道術など、ファンタジーですが、それなくしても充分だったかもしれない、と私は感じました。  結末は少し意外でした。  ダーク・ファンタジーという言葉と、プロローグで、すっかりバッドエンドを思い描いていました。  これは良い裏切り、とても面白かった。  ありがとうございます。

5.0
2
メロウ+

(ただいま、休止しています)ギーグ

彼は一匹のゴブリンだ。一人と呼ぶには、まだ、足りない。

 恐るべき作品である。 主人公の「ギーグ」――彼の事を、一匹と表記すべきか一人と表記すべきか、少々逡巡したが、この場では一匹と表すに留めておく。私が読んでいる物語の現時点(11話)で、ギーグは未だ己を人と認めていないからだ。  この物語は、英雄豪傑の物語ではない。ただ一匹のゴブリンが、人であることを目指して足掻く物語だ。彼が人を目指す道程の足元に広がる、土や泥を丹念に丹念に描いていく物語だ。  多くのファンタジー作品で、十把一絡の雑魚として扱われる魔物、ゴブリン。この物語の主人公であるギーグも、世界の趨勢には何の影響も与えない、ただ一匹の雑魚だ。そのゴブリンが、己を人たらしめようと足掻いていく。  『ギーグ』という、ただ主人公の名前を記したのみの直球の題名も実に良い。竹で割ったような潔さがあり、この作品を象徴しているようだ。  人を目指して足掻いていくギーグ――だが、彼は、本当に人とは何かを理解しているのだろうか? 作中では、未だ彼の人間観の全ては開示されていない。彼が人間をどのように理解し、どのような存在へと変わっていくのか。私には、それが楽しみでならない。  物語は極めて高い文章力で綴られ、ギーグが蹲う土の香、受けた暴力の痛み迄伝わるような作風だ。勇者や英雄の冒険譚に飽きた貴方。ただ一匹のゴブリンの足跡を辿ってみるのは如何だろうか?

4.0
0
竹尾練治

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