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海のチャーム〜白き輝きが僕らを導くとき〜

ある非日常が齎した、奇跡。優しくロマンに溢れた物語。

1 読む前の印象や予想など(表紙やあらすじなどから想像したこと) チャームとは人の心をひきつけること。魅力という意味らしい。 海の魅力と直訳すべきか、それとも海に魅力的な何かが訪れたと解釈すべきか? それにより意味合いが変わって来るように感じた。 彼が何を探していたのか? どんな夢があったのか? あらすじや表紙から想像するのは難しいが、彼女との出会いが彼の夢を動かす物語なのだろうと想像した。 2 物語は(どのように始まっていくのか?) 超新星爆発のあった日から始まっていく。その日、巻き込まれることを想定し航行中の宇宙船は、全て最寄りの星の銀河ポートに退避することになる。その影響を受け小さな個人ポートまで使用禁止いう事態に。多くの人が窓を閉め影響を避けようとする中、主人公だけは冷静に外を眺めていたのである。港に入れなかった船たちを心配しながら。 3 世界観について SFで未来とあることからも、主人公の暮らす惑星以外にも人々が生活をしている世界であり、宇宙船が行き交うことが日常の一部であるという世界観であると感じた。星同士が貿易なども行っている。この星には砂浜があるが、それはこの星特融のもの。星によって環境などが違う。 短編ながら、舞台設定がしっかりなされ分かりやすい物語となっている。 4 良かったところ。印象に残ったところ。好きなセリフなど。 *主人公の秘密が分かる部分。 彼女の言葉によって読者もハッとする。説明文やモノローグなどからとは違い、凄く自然に感じた。 *主人公の気質が言動から伝わって来る。 主人公は良く気が利き、思い遣りのある人物だと感じる。しかし、よく気が利くのは、よく周りや人を観察しているから。 優しい人物であるということもあるだろうが、秘密となる部分を補うという意味も含めていると感じた。その為、人として凄く自然な振る舞いであると思った。 *言葉を発しなくても行動から感情が伝わって来る。 例えば、胸をトントンとするなど。彼の心情が伝わってきて、とても優しい世界観であり美しさも感じてしまう。 何処かロマンチックな雰囲気も持つ物語であると感じた。 *彼の秘密と彼の家系 ここに密接な繋がりはあるのだろうか? SFでありながら、とても幻想的な雰囲気も持ち絶妙なバランスがとても良い。 *夢を感じる物語である。 これは物語(フィクション)かも知れない。しかし、確かに振動は同じ意味を持っている。主人公の夢が叶ったのは”たまたま”色んな偶然が重なったことによるのかも知れないが、奇跡でもある。素敵な物語だと感じた。 *言葉選びなどがとても良い。 優しく風が頬を撫でるような優しい物語であると感じた。 5 お奨めしたい部分 ある秘密を抱えた主人公が、たまたま超新星爆発の為近くに留まっていた船(他の星の者)のものと出逢う。 主人公には祖父から引き継いだ夢があり、主人公にとっても希望を齎す夢であった。 主人公は彼女と出逢うことにより、自分のしていることを話す機会を得る。今までそれについて誰も興味を抱くこともなく、聞かれることもなかったことだった。彼女の星はここよりも技術の優れたところらしく、主人公の探しているものについて詳しく調べることもできる文明を持っていたのである。このことが主人公に幸運をもたらすのだ。 全体的にロマンを感じる物語であり、作風にも美しさを感じる物語である。 6 物語のその先を想像して 恐らく主人公の夢は叶うのだと思う。今はそのスタート地点に立ったところ。 彼を待ち受けるのは、ずっと望んでい夢が叶う未来なのではないだろうか? と想像した。 あなたも是非お手に取られてみてくださいね。お奨めです。

5.0
0
crazy's7

ゲームで育てた不人気作物パースニップでみんなを元気にしてあげる

ゲームでも現実でも、真っ直ぐやりたいことをやるのが一番!

植物が好きなのに育てられない主人公が、ゲームの中くらいはと好きなだけ植物を育てると言う目的をひたすら初志貫徹して、最後まで一度も戦闘しません。 不快なコメントがくれば全ブロックしてひたすら好きなことをすると言う、正しいゲームの楽しみ方をしてます。 MMOものだと煩わしかったり多彩な人間関係があったりしがちですが、主人公が楽しいことだけやってる感じが見てる方にも楽しい気持ちにさせてくれます。 現実についてもほどほどにいいバランスで描写があります。プレイスタイルと似た、優しいけどクールではっきりした性格が小気味よく真面目に仕事をする姿には好感を抱きます。 恋愛要素は蛇足で保管されるくらいですが、いつの間にか好きになっていた流れは性格上リアル感もあってよかったです。 最後がちょっと駆け足ぎみなのは否めないですが、文庫本一冊程度に収まっていて、ゲーム内ではきれいにストーリーまとまってますし、面白かったです。 淡々とやりたいことを楽しむゲームとちょっと嫌なこともあるけど充実していく現実、どちらも楽しみたい人にはおすすめです。

4.0
0
かんむり

デュラはんは心の友

ある勘違いから始まる、真の友情の物語。

1 読む前の印象や予想など(表紙やあらすじなどから想像したこと) まずデュラハンとは何かについて調べてみた。 アイルランドに伝わる首のない男性の姿をした妖精 。 女性の姿という説も存在する。(ウィキペディア調べ) つまり主人公はトラックに轢かれて異世界転生したら首のない妖精になっていたということだろうか。 詳しいことは端折るが、検索したものを読む限り”死を予言する”のがお仕事なのだろうか?  表紙の感じからは、持っている頭の顔が笑っているので、明るい性格なのかもしれない。 2 物語は(どのように始まっていくのか?) トラックに轢かれ異世界転生したらデュラハンになっており、それから五年後の話しのようである。 ここではデュラハンがどんなものなのか説明がなされているが、確かに首が取れている状態なのですでに死んでいるとも考えられる。 異世界転生ものと言えば、大体新しい生を受け人生を再び新しい場所で! というものなので、転生したらすでに死んでいたというのは斬新である。職業さえ自由に選ぶことの出来なかった彼の今までのいきさつが分かって来る。この後、どのような展開を迎えるのだろうか? 3 世界観について 種族や職業などがある世界観。デュラハンであるとはいえ、気さくで明るそうな主人公を見てみんなが逃げてしまうのは、この世界でもデュラハンは”死を予言する者”だからなのだろうか? それとも見たものは目を潰されるからなのだろうか? その中で何故か教会の神父をしている”ボニたん”だけは彼を怖がらないらしい。物語の舞台はこのような感じである。 4 良かったところ。印象に残ったところ。好きなセリフなど。 *楽しそうである。 主人公を含め、主人公の友人であるボニたんも生き生きとしている。人生を謳歌しているように感じ、明るい物語に感じる。 *デュラハンとして死んでいることの利点が書かれていて面白い。 あまり死んでいることの利点について考えたことはないが、こう客観的に見ると面白く笑ってしまう。 *依頼を受けこなす過程で分かる世界観。 主人公のモノローグにより、仕事の報酬の入り方やどんなものに価値があるのかなども分かって来るのが良い。 *何故二人が友となったのかの経緯も分かる。 これは意外な展開であった。主人公がこういう性格だったからなのだろうか? ほのぼのしていてとても良い。 *友とは何かについて考えさせられる。 この物語は、ボニたんサイドから全体が分かってくる。初めは恐れていた主人公を友人と認めるころには互いに必要な存在となっていくのだ。心温まる物語である。 5 お奨めしたい部分 異世界転生した主人公がチート能力を使い、心の友や村を救うお話。 本来なら”死を告げる”のが仕事なはずだが、主人公はその仕事に疑問を抱き逃げてきた。人から怖がられ友人すら作れなかった彼に、ある日転機は訪れる。初めは彼を利用しようとしていた神父。いつしか本当の心の友となっていく。主人公の働きにより村は発展していくが、そのせいで目をつけられてしまうのだ。ここからが物語について深く考えさせられる部分でもある。 本当の友とは何なのだろうか? あなたなら友の為に命を賭けられるだろうか? 真の友情の物語だと感じた。 おまけ部分も非常に面白いのでお奨め。 6 物語のその先を想像して おまけのその先は、首だらけになるのではないか? と思った。 想像すると、ちょっとホラー! あなたも是非お手に取られてみてくださいね。お奨めです。

5.0
1
crazy's7

注文ができない料理店

五感で楽しむエッセイ。

1 読む前の印象や予想など(表紙やあらすじなどから想像したこと) 宮沢賢治の注文の多い料理店というのを読んだことがあり、ポポロクロイス物語2ではそれが題材となったストーリー部分もあるユニークな物語である。しかし、この作品は”注文ができない料理店”なのである。タイトルだけで心の踊る作品だ。 作品の詳細を見ると、物語ではなくカテゴリーはエッセイ。そうなって来ると料理系のエッセイなのだろうか? ふと”孤独のグルメ”が頭に浮かんだ。なるほど、これはとても面白そうである。 表紙も明るくお洒落な感じで、自分も行ってみたいなと思わせる効果もあるのではないだろうか? 2 物語は(どのように始まっていくのか?) 作品は、白飯やビールなどのカテゴリーに分かれており、それに合うおかず(つまみ)について書かれていくようである。 それに加えて、音などの演出もあり、とても凝っている。 3 世界観について エッセイに世界観という書き方もオカシイかもしれないが、カウンターで独り言 (脳内で)をしているような雰囲気。 店について細かく書かれているわけではないのに、明るい店内と白の木のカウンターテーブルが目に浮かび、暖簾も見えるようだ。全体に明るい店内を想像してしまうのは、このエッセイでのリズムによるのものなのかもしれない。 4 良かったところ。印象に残ったところ。好きなセリフなど。 *音から入る演出が良い。 料理とは音、香り、味、そして見た目に触感。五感で楽しむものである。 揚げ物などを店でいただくのはやはり、揚げ物をしている時の音が小気味いいからなのではないかと感じた。 *おかず、つまみのチョイスが良い やはりご飯に合うのは和食……とは限らない。 カツカレーのサクッとした触感とそこにカレーの混ざり合ったあの味は堪らない。 つい食べたくなる逸品である。 *意外な組み合わせの知識も手に入れることができる え?こんなのが合うの? という意外な食材の組み合わせなどを知ることができ、レパートリーが増えること請け合い。 *サクッと読めて食欲をそそる この作品は料理の作り方などではない。食べて楽しむもの。 見ているだけで何となく、食べた時の気持ちを想像できるのが良いところである。 5 お奨めしたい部分 最初は白飯に合うメニューから始まっていく。主に酒に合うメニューとはなっていいるが、白飯にも充分にあうラインアップ。 読んでいるだけでもなんだかお店にいるような気分を味わえるのが良いところだと感じた。 ただ食べているだけではなく、調理法についても記されているし。お酒が好きな人はもちろん、呑めなくても楽しめると思われる。 6 物語のその先を想像して 〆がきてしまったのでその先を想像し辛いが、お酒の種類はまだまだたくさんあるので、紹興酒やウイスキーなども来るかもしれない。 (無茶ぶりか⁈) あなたも是非お手に取られてみてくださいね。お奨めです。

5.0
1
crazy's7

STARDUSTER  ―終わりのオメガと始まりのアルファ―

あなたなら、物語の先をどう想像しますか?

1 読む前の印象や予想など(表紙やあらすじなどから想像したこと) 音楽にはヒーリング効果もある。これをモチーフとするのは非常に興味深い。 ファンタジー世界でありながら、魔法ではなく歌声で癒す。音というのは、人間に密接に関わっているものである。時には癒し時には害となる。この物語の希望は、滅亡の危機に立ち向かう人類の救世主となるのだろうか? 果たして、その希望を守り抜くことができるのだろうか? ここが見どころなのではないかと感じた。 2 物語は(どのように始まっていくのか?) 科学者たちの会話から始まっていく。彼らが作っているのは、アンドロイド。しかしこの惑星 (?)には既に物資が無かった。希望を作ることは出来ても、その個体を守るための個体には同じだけの資材を充てることが出来なかったのだ。先行きに不安を感じるが、物語はこうして幕開けしていく。人の手によって作り出された希望である”アルファ”は、産まれたのち色んなことを学び、やがてこの惑星について学んでいく。それは繁栄と衰退であった。彼女が背負う運命、役割と産まれた意味。彼女が自分の役割を知った時、物語はどんな展開を見せるのであろうか? 3 世界観について あらすじにある通り、終焉を迎えようとしている惑星が舞台となる。物資が乏しく、人口も数千人しかいなくなってしまった。 その中で科学者がこの惑星を救おうとアンドロイドを作っていた。歌声で癒すというのは、どのような経緯で産まれた発想なのだろうか? もともとこの世界は歌声に癒しの効果があるのだろうか? これについては2:オカアサンまでの部分ではまだ分かってはいない。 しかし、神秘的である。 4 良かったところ。印象に残ったところ。好きなセリフなど。 *モチーフが良い この物語は”歌声”というものが重要なことはあらすじからも想像がつく。 癒しの声というのは、想像がつきやすく共感も得やすいと感じた。 *人間らしいアルファと機械的ではあるが人間のような心を持ったオメガ どちらもアンドロイドでありながら、容姿は全く違うようだ。より人間らしく作られたアルファとそれを守ることを目的とし、頑丈な体に作られたオメガ。オメガには表情などはなく、言葉のみで感情を伝えるしかない。しかし、人間と同じように喜怒哀楽を持つことが伝わって来る。 *二人には互いが必要 どちらか一方が影響を及ぼしているわけではない。オメガによってアルファは成長し、アルファがいるからこそオメガの心は育っていく。 *エンドレスなストーリーでもある 歴史は繰り返すという言葉があるが。この物語の先は色んな解釈が出来ると思う。 *意外なクライマックス ハッピーエンドの形は色々ある。何もストレートな終わりがハッピーエンドではないと、改めて気づかされる。 5 お奨めしたい部分 この物語で気づかされるのは、未来のことも考えて生きなければならないという事。人は常に環境破壊を繰り返す。 そしていつまで経っても戦争という名の殺し合いを辞めることはない。いづれはこの物語のように、地球も終焉を迎えるに違いない。 そうなってからでは遅いのだ。すでに手遅れかもしれないが。 物語は教訓であり、問題提起もある。手遅れにならないうちに、向き合うことが大切なのだと思う。この物語を読んでいろんなことを考えさせられた。あなたなら、何を思うのだろうか? 6 物語のその先を想像して ラストまで拝読。 今度こそか輝かしい未来があると思いたいが、歴史は繰り返すのではないだろうか? 人類はまだ、そこまでの域に達してはいない。人類がもっと環境について考えるようになり、自制が出来るようにならない限り、物語はエンドレスなのではないかと想像した。 あなたも是非お手に取られてみてくださいね。お奨めです。

5.0
1
crazy's7

【短編集】片手間の箱庭

共通点に気づいても、オチは意外かも知れない!

1 読む前の印象や予想など(表紙やあらすじなどから想像したこと) 共通点のある物語というのがこの作品の物語の共通点。うん、何を言っている。 『ローリー嬢とメイの待ちぼうけ』 この物語は”かつて”とあることから、一旦解決したその後ということになる。 以前は邪魔をしたが、今は何もしていない。それなのに彼女は恋人と上手くいかなくなってしまったのだろうか? 会ってくれなくなっても待っている理由とは、一体何であろうか? 『いつも通りの騎士団長』 いつも通りの団長がいつも通りでなくなってしまった為、それを見ていた副団長がその理由について問う話なのではないだろうか? 果たしてやる気のなくなってしまった理由はなんだろうか?  『最高でサイコな治癒師さん』 これはチート級の回復師の謎が描かれているのか、それとも普通では考えられない気質などについて描かれているのか。 全く予測不能の物語である。 果たしてこれらの物語の共通点とは? 2 物語は(どのように始まっていくのか?) 『ローリー嬢とメイの待ちぼうけ』 季節は冬だろうか。貴族の娘として後世の支配者となるべく教育された主人公が、手に入れられなかったものについて語るところから物語は展開されていく。自分の手で何でも手に入れてきた彼女が欲しかったもの、そして得られなかったものは意外なものであった。 だかそれは意外と手にするのが難しいものでもある。これを手に入れた人が、世界にどれほどいるのだろうか? 『いつも通りの騎士団長』 予想とは真逆で、やる気を失ってしまった保守的な状態がいつも通りということのようである。 視点は副団長。以前の団長のことを知っているため、複雑な心境のようだ。 『最高でサイコな治癒師さん』 飾らない王様との会話から始まっていく物語。ここまでストレートだと、腹は立つかもしれないが話が早い。 その上笑ってしまう始まりとなっている。主人公は、そんな王命によりいきなり勇者となってしまう。 主人公からしたら、ありがた迷惑な話である。 3 世界観について 『ローリー嬢とメイの待ちぼうけ』 悪役令嬢が恋敵となり、邪魔をするも彼女と恋のお相手は揺るぎない愛を貫く。 主人公である悪役令嬢は、その後恋は諦め彼らを見守る立場へ変化するのだが。 『いつも通りの騎士団長』 これは、魔物なども出現する世界。そこで、王国を守るのが彼らの仕事のようである。 『最高でサイコな治癒師さん』 魔王のいる世界で、可愛らしいがサイコな治癒師さんと主人公が魔王の討伐へ行く話。 魔物などがいる、ファンタジー世界。ファンタジーの世界には色んな魔法があるよね。 そんな物語である。 4 良かったところ。印象に残ったところ。好きなセリフなど。 『ローリー嬢とメイの待ちぼうけ』 *何故会ってくれなくなったのか? 匂わせで終わってはいるが、納得できる理由であること。 *主人公のセリフから、彼女が世界の事情を知っているように感じるところ。 もしそうなら、この構造 (二重構造かなあ)は面白い。 『いつも通りの騎士団長』 *これは”あるある”である。 人は、段々効率的になっていくものだ。とても共感できる物語だと感じた。 『最高でサイコな治癒師さん』 これは強化の話しかと思ったら、魔法そのもの物語だった。 そして魔王を倒した後が本題だったという。 とても面白い物語であると感じた。 5 お奨めしたい部分 どの物語もオチが良くできている。一作目を読めばその系統の繋がりなのだろうか? とは思うものの意外な展開が待っており、なるほどと思ってしまう。『最高でサイコな治癒師さん』に至っては、王様にも治癒師さんにも押され気味な主人公が面白い。 それぞれの物語が楽しめ、バラエティーに富んでいる部分がお奨めである。 6 物語のその先を想像して これはネタバレになってしまいそうなので、簡潔に述べるが 『ローリー嬢とメイの待ちぼうけ』 これは解決するのではないかと想像する。 『いつも通りの騎士団長』 これに関しては項目がそのうち増えるのではないだろうか? しかし、大切なルーティンだと思った。 『最高でサイコな治癒師さん』 幸せとは、地獄の入口なのかもしれない。 あなたも是非お手に取られてみてくださいね。お奨めです。

5.0
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crazy's7

いつかまた、バス停で

極上のトリックがそこにある。

 医者になる、という夢を叶えるため、毎日のように予備校に通う高校二年生の主人公。高山樹(たかやまいつき)。  停留所でバスを待っている彼に、なにかと構ってくる中学生くらいの女の子、遠野千鶴(とおのちづる)  心臓に病を抱えているため、激しい運動ができない樹の幼馴染、志保(しほ)。  三人を中心にした物語は、しとしとと降りしきる雨の中、樹が子猫を拾うシーンから幕を開けます。  何故、樹は医者を目指そうと考えたのか?  志保と樹の間に存在している、過去のしがらみとはなんなのか?  そして、何処からともなく現われてはちょっかいを出してくる不思議な少女、千鶴ことちーちゃんの正体は?  次第に真相が明かされていく中、この物語最大のトリックが読者を襲います。  ネタバレになるため詳細は語れませんが、複数の要素を絡めた精巧なトリックに、きっと驚かされると思います。正直私は、完全にしてやられました笑。  あまりの衝撃で、ページをめくるのを、一瞬忘れてしまったほどでした。  青春物語が好きな方。  日常の中に潜んだちょっとしたミステリーが好きな方など、もし、気になりましたら、この極上のトリックに触れてみて欲しいです。  読んで後悔はしない一作です。

5.0
0
木立花音(こだちかのん)

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