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ジャンル:ミステリー

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誰か来た

他人のものを盗むことと、別のものの姿を借りること

 仕事もせずに引き篭もってゲームをしていたら、留守宅と勘違いされて泥棒に入られてしまった人のお話。  シンプルながら鋭い切れ味の、ホラーあるいは現代ドラマです。ジャンル通りミステリでもありますが、いわゆる謎解きや推理もの的な意味でのそれではありません。個人的にはホラー感が強いというか、ホラーだったらいいなと読後に思いました。終盤のこう、なんだかゾッとするような重たい怖さが印象的だったので。  ピンチから始まり、手に汗握る場面の続く前半から、一転して落ち着いた雰囲気の後半へ。動きの多かったはずの前半が溜めとして効いて、静かな後半の方がどうしてか怒涛の展開に見えるという、あるいはそう見えるほどのその『内容』が好きです。主人公の抱えているもの、文章越しに吐き出されるもの。お話そのものが浮き彫りにせんとする主題の部分がとても強く、かつ大胆に切り込んでくる感じがたまりません。一番大事な芯の部分を、真っ直ぐ叩きつけられるような感覚。「これは何の物語なのか」という問いがはっきりしているお話は、やはりそれだけで魅力的なものだと思います。

5.0
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和田島イサキ

悪魔の証明

読後のカタルシスが素晴らしい

 まず本作は、スカイブリッジライナーという近未来の列車で起きたテロ事件から始まります。ハードボイルドな内容なのか? と思いきや、超常現象や超能力で人々を惹きつけようとする宗教団体、そして彼らに懐疑的な視線を向ける研究所の戦い。複数の人物の視点を絡めて物語は進んでいきます。  冒頭の事件を起こした国際テロ組織ARK。これはその背後に広がる、壮大な仕組みと思惑の一端に過ぎません。各々のストーリーが関連を持ちながら一つの世界の中で展開されていき、読み進めるうちに細かな編み目が繋がるようにこの物語の全容が見えてきます。  悪魔の証明とは【証明することが不可能か、非常に困難なことを証明する】という意味ですが、この副題は非常に秀逸。読み終えた後に充分な余韻を与えてくれる一言になるでしょう。  そして最後にもうひとつ。多くの人物の視点から成り立っているこの作品ですが、明確な主人公が一人います(少なくとも私はそう感じた)。読んでいる最中は全く意識しなかったのですが、読後はその人物に対して、とても感慨深いものがありました。物語終着のカタルシスは保証付き。ぜひこれから読む皆さんもそれらを感じてみてください。

5.0
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新屋敷マイコ

クレア・ザ・ファミリア~悪魔の証明~

読後のカタルシスが素晴らしい

 まず本作は、スカイブリッジライナーという近未来の列車で起きたテロ事件から始まります。ハードボイルドな内容なのか? と思いきや、超常現象や超能力で人々を惹きつけようとする宗教団体、そして彼らに懐疑的な視線を向ける研究所の戦い。複数の人物の視点を絡めて物語は進んでいきます。  冒頭の事件を起こした国際テロ組織ARK。これはその背後に広がる、壮大な仕組みと思惑の一端に過ぎません。各々のストーリーが関連を持ちながら一つの世界の中で展開されていき、読み進めるうちに細かな編み目が繋がるようにこの物語の全容が見えてきます。  悪魔の証明とは【証明することが不可能か、非常に困難なことを証明する】という意味ですが、この副題は非常に秀逸。読み終えた後に充分な余韻を与えてくれる一言になるでしょう。  そして最後にもうひとつ。多くの人物の視点から成り立っているこの作品ですが、明確な主人公が一人います(少なくとも私はそう感じた)。読んでいる最中は全く意識しなかったのですが、読後はその人物に対して、とても感慨深いものがありました。物語終着のカタルシスは保証付き。ぜひこれから読む皆さんもそれらを感じてみてください。

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新屋敷マイコ

ミステリー好きの悪役令嬢は好奇心を抑えられない

悪役令嬢ものであることを活かしたミステリー!是非あなたも。

【簡単なあらすじ】 前世の記憶を持ったミステリー好きの主人公は、現実世界から異世界へと転生。その記憶が元で王家の者と婚約することとなったが、ある日自分自身が事件が起きて?  【物語の始まりは】 前世の記憶を持ち、現実世界から魔法の存在する世界に産まれ育った主人公。彼女の一族がどんな人々なのか、説明されていくところから始まっていく。前世日本人でありそのころの記憶が役立ち、その事から第二王子と婚約が決まった主人公。何と彼女は大のミステリー好きだったのである。 前世ではお目にかかることはなかったが、王族の周りではリアルな事件が起こっていたいた。事件には、首を突っ込むようなことはしなかった彼女だったが、ある日事件が自分にも降りかってきて!? 【舞台や世界観、方向性】 前世は現実世界の日本で暮らしていた女性が主人公。現世では、魔法や魔道具などが存在する世界が舞台。その中でも主人公の生まれ育った一族は、国内外からも一目置かれている。何故なら次々と魔道具を産み出すような、好奇心や研究心を持つ者を多く輩出しているからである。 前世の記憶を持つことが物語に影響を与えてることから、必然性を持たせた設定であると感じた。 タイトルからも分かるように、この物語はどうやら異世界転生ものではないようだ。どんな世界なのかは、主人公の推理(一言)によって明かされているので、実際に読まれていただきたい。 【主人公と登場人物について】 ミステリー好きの公爵家の令嬢が主人公。とても聡明で機を待つタイプだと感じた。ちゃんと土台を固め着実に成功に導く。だからこそ面白い展開が待ち受けており、スカッとする部分もある。しかし物語は、主人公の想い通りになるというわけでもない。何があるか分からない、正に人生そのもの。 全体的に、きちんとした目的があり人々が動いている。なので、誰が敵で誰が味方なのかもわからないスリルがある。なぜそんな行動をしたのかも、きちんと納得のいく理由があり、身内ビイキのようなものもなく推理モノとして凄くすっきりとした終わり方だと感じた。(第一の事件より) 【物語について】 悪役令嬢ものは婚約破棄などをして自由を手に入れたり、死を回避したりなどのストーリーが多いと思われるが、この物語はミステリーである。面白い方向性の物語だと感じた。モノローグでの状況説明などが説明スタイルではなく推理なことから、主人公が普段から推理することが好きなのだということが伝わって来る。 探偵というのは、頭がいいものだ。しかしその頭の良さは、言葉だけでは示せない。それは映像か文字かはあまり関係ない。彼女はかなり聡明。頭の良さとは、言動から感じるものだと思う。主人公はとても冷静に自分の置かれている立場などを考え、行動をしている。落ち着いているのである。その事が物語をより面白くしていると感じた。 【良い点(箇条書き)】 ・家族からの愛されかたに涙。 ・家族が全面的に協力するスタイルというのは、あまり見たことがなく面白くなりそうだ! とワクワクする。 ・主人公の聡明さが、言動から伝わってくる。 ・悪役令嬢ものというとヒロインがとても良い子で、というものが多い。この物語はとても作り込んであると感じた。 ・事件自体も簡単には終わらない。 ・推理の過程、情報収集についても面白い。 ・主人公が一方的に不幸になる物語でも、一歩的に良い想いをする物語でもなく、ヒューマンドラマであると感じた。 【備考】8話まで読了 【見どころ】 とても変わった組み合わせだなという感想から入る物語である。探せばあるのかも知れないが”悪役令嬢ものとミステリー”という組み合わせに自分は、初めて出逢った。これが例えば、ただのミステリーであったなら、全く違うものとなっていると思う。つまり、悪役令嬢ものであることが活かされた物語であると感じた。この設定だからこそ、この物語は魅力を最大限に発揮していると思う。特に悪役令嬢ものというのは多く存在しており、その為先入観もあると思う。そうなると、あっと驚かせることは可のだと思う。先入観があるからこその意外性や読者を攪乱させる(推理を)テクニック。とても素晴らしいと感じた。そして第一の事件の解決までの鮮やかさは、主人公の聡明さを際立たせている。だがこの事件はここでは終わらないのだ。 果たして事件の真相とは? その目で是非確かめてみてくださいね! お奨めです。

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crazy's7

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