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ジャンル:恋愛

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美少女に恐喝されてフットサル部入ったけど、正直もう辞めたい

ラブコメ×ハーレム×部活もの×家族愛=青春欲張りセット

 サッカーの類似競技、フットサルを主軸に描かれる部活系ラブコメ。  大阪出身の捻くれ者主人公が、放課後のコートでヒロインの一人と衝撃的な出逢いを果たし、即席のフットサル部(仮)が結成され物語は動き出します。たった一人の男子部員という王道ハーレムが織り成す、笑いあり涙あり、文庫本なら20巻は余裕で超えるであろうネット小説でも類を見ない大長編です。  ただ長いだけじゃない。作者さんの熱量、熱狂的サポーターたちに支えられた傑作です。フットサルという決してメジャーとは言えない競技の知名度がネックなのか、中々日の目を見ない作品ですが…マジ面白いから一回読んでみなって!! 【誰も不幸にならない真のハーレム】  推しが正妻レースから脱落するのでは…そんな心配は一切不要。拗れまくった家庭環境で育ったが故、愛に貪欲すぎる主人公は幸せになりたい一心でチームメイト(ヒロイン)を全身全霊で愛し尽くします。そんな主人公の想いに応えるべく、ヒロインたちも結託し気付けば二桁近い大ハーレムに…NTR要素も皆無(あっても主人公の勘違い程度)でストレスフリー。一人ひとりの見せ場も多く満足度の高いラブコメです。ヒロインによってはえっちい姿も沢山見れるかも…。 【圧倒的知識量に裏付けされた熱すぎる試合パート】  ラブコメ成分が強いので忘れられがちですが、彼らの本業は部活動。目標である全国選手権(男女混合)に向け奮闘中。作者さんはサッカー、フットサル共に経験者のようで、競技描写は分かりやすく、そして濃厚。臨場感あるプレーの数々はまるでスタジアムで観戦しているような感覚になるほど。フットサルをよく知らないからと嫌煙するのは勿体ない!むしろ好きなスポーツになるはず!(自分もプロリーグ観るようになりました) 【トラウマと向き合い、未来へ生きる…まさに人生そのもの!】  基本コメディ寄りで進んでいく作品ですが、時折シリアスな場面も…その多くは主人公とヒロインの抱えるトラウマ、思春期特有のもどかしさに着目した、まさに「悩める若者」を描いたものです。これだけの大長編になっているのは、一人ひとりが問題に正面から向き合い、幾度となく葛藤を重ねているから。だからこそキャラクターみんなに深みがあるし、全員に魅力がある。作品を彩る哲学的な台詞やドストレートな熱い叫びが、貴方の心を揺さぶります。 【心へ侵食し、そして居座るフットサル部】  恐らく舞台は神奈川県横浜市(京○線沿い)。聞き馴染みのある場所をキャラクターたちが練り歩く様は、本当に彼らがこの世界を生きているよう。どう考えても現実的じゃないハーレムラブコメなのに、何故か物凄くリアリティーを感じる瞬間があります。それがこの作品の一番の魅力なのかもしれません。  平日の更新(一年前までほぼ毎日更新でした)を熟読するのがルーチンになりつつあり、もはや歯磨きみたいな存在です。一度ハマったら抜け出せない、圧倒的没入感に酔いしれてください。熟練度が上がるとキャラクターの幻聴が聞こえるようになります。やぽぽぽーい! 【とりあえず第一章だけでも…】  こんなに長い、自分語り多めのレビューを読んでくれた貴方は、もうフットサル部のことが気になって仕方がないはずです!まずは第一章から、サッカー部との試合パートまで是非読んでみてください。そしてフットサル部のサポーターとなって、彼らの物語を、いや、人生を応援してみませんか?

5.0
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煮込み冷麺

どうも、魅力的な女(笑)です。

あまりにも好き過ぎて何度も往復してしまう

何度読んだだろう……好き過ぎて何往復も繰り返してしまう、何度読んでも好き過ぎる……。いいねとか何度でもさせろよ、点数も無限に何度も入れさせろよ、と思う。何度でもしたい。今も定期的に読み返している。個人的ドツボにハマった作品。他人にも刺さるかは知らん。 異種族系異世界転生もの、平凡な容姿@ただし種族的な容姿判断基準である羽は超絶美少女、に生まれ変わった前世記憶あり(ただし前世要素は物語の主軸ではない)主人公の婿捜し。 勘違い系としても、ものすごく、わかる! ……わかる!!! と言いたくなるこの判断基準よ……ほんとわかる!羽でなんて分からないよ容姿判断!笑 求愛ダンスされても分からないよ……という主人公の心情がとても、分かる!!! 本能が死んでいると度々出てくるフレーズがなんとも言えず切なく可笑しい。 無自覚「俺やっちゃいました?」系は鼻につくこともあるけれど、これは無自覚でもまったくもって鼻につかない、むしろ分かる。そこが上手くて呻ってしまう。 物語としては年頃になった主人公が婿を探しに集団お見合い会場に行き、超美形の婿@正し種族的な容姿判断基準である羽は超絶不細工、をゲットするという、ただそれだけのお話で長さもそこまで長くない。 けれどシンプルで長さがないということは、頭から読み返してもそこまで時間を食わないと言うことで、繰り返し読むには、どこに何が書いてあり、どこで何が起こるのかも把握しやすいということで、特に好きな箇所を繰り返し読んでは、たまに違う箇所も読み、全体を通しで読んでも味わい深い、そんなアレコレソレが実に手軽に繰り返せるこの甘美…。 なおこのお話、なろう系の女性向けR18サイトにも掲載されてて、そちらでは本編の続き(結婚後の夫婦生活)が読めるので基準を満たしている方はそちらもお勧め。 エピソードのラインナップはなろうにしかないもの、R18サイトにしかないものがそれぞれあるので、コンプしたい場合は両方を読む必要がある。 特に好きなのが「パーティーに行きましょう(後編)」の女友達3人とのやりとりの所と、 番外編の「娘がなんかすごいの連れてきた。」の家族会議と、「息子がなんかすごい子を連れてきた。」の両親の反応と、「基本的に脳筋な種族なんだよね/なんで俺の番が戦ってるんだよ。」の無双主人公。 だいすき。

5.0
0
ゆうき

Cunning&My life~カンニングした俺、気づいたらハーレムだった~

一般的なイメージのハーレムものとは全く違う印象の物語。

【簡単なあらすじ】 ジャンル:現代(恋愛) カンニングをし、テストで満点を取れるようになった主人公が、幼馴染みに頼まれ、不本意ながら勉強を教えることになるところから始まっていく。しかし、教える相手は幼馴染みだけではなくなっていて? 【物語の始まりは】 カンニングにより一見、頭が良くなったように見える主人公が、幼馴染みに羨ましがられるところから始まっていく。しかしこれだけでは終わらなかった。何と勉強を教えてくれというのである。カンニングをしているだけで、頭が良くなったわけではない主人公。もちろん勉強など教えられるはずがない。だが主人公は、自分の想いとは裏腹にOKをしてしまうのであった。いきなりのピンチ?! 【舞台や世界観、方向性】 舞台は主に幼馴染みの家。 いざ勉強を教えるという段になると、誰一人として質問に来ない。不思議に思った主人公は彼女たちがどうしてテストで点が取れないかを尋ねることに。 主人公以外の視点でも物語は語られていく、群像劇。ただこの部分は、いささかミステリー! 【主人公と登場人物について】 カンニングによって満点を出している、主人公。押しに弱いのか? それとも優柔不断なのか。もしくは強運の持ち主なのか。 物語の中では常にピンチに遭遇し、読者を冷や冷やさせるのだが、上手いこと切り抜けていく。それだけではななく、論理的に切り抜けていこうとする。 それに対し、幼馴染みの女の子は自分を通すタイプの子である。主人公が押しに弱いだけでなく、彼女の有無を言わせない強さが”勉強を教えてもらう”ということに繋がったのではないだろうか? と思わせる場面がある。 【物語について】 断れなかった為、幼馴染みに勉強を教えることになった主人公。当日幼馴染みの家に行ってみると待っていたのは、彼女だけではなかった。更なるピンチが彼を襲う。 勉強を多人数に教えることになり、それぞれ自己紹介をする段になるのだが、この流れに意外性がある。まず教えて貰う方が、いささか反抗的であるということ。結果主人公から自己紹介をすることになるのだが、面倒がる女性陣も含め自己アピールなどはなく、名前を告げるだけである。これ自体が想定外であり、面白いなと感じた。その中で自己アピールをするという方法で、元気さを表現している。 ハーレムと聞くと、主人公がちやほやされて、と言うイメージがあるが、そもそも勉強ができない人というのは勉強が嫌いなわけである。主人公のやり方に反抗的な人物もいて、一見ハーレムに思えないのが面白い部分だ。 【良い点(箇条書き)】 ・ハーレムのイメージを覆しており、オリジナリティを持たせている。 ・ページの切り方が巧いと感じる。起承転結で一ページとなっているのもそうだが、回想の手前でのページの切り替えは好奇心を誘う効果がある。 ・初めは単に、どこかでカンニングがバレて大惨事という物語なのかと想像していたが、授業を行う理由そのものが違うのではないかと思い始める。これはもしや? ・ハーレムではあるが、主人公がモテまくる物語ではなく”誰か”の策略に嵌る物語。意外性がある。 ・日常系の物語であり、学生らしさを感じる。 【備考(補足)】16ページ目まで拝読 【見どころ】 ハーレム×恋愛というと、お色気、主人公だけモテるというイメージを持つが、イメージとは異なった物語である。むしろあまり恋愛を感じさせないほどに、主人公は恋愛に疎い。恋をしたことなく、カンニングがバレているのでは? しょっちゅう肝を冷やしている印象。何処かへ遊びに行くというシチュエーションはあるものの、お色気というわけではない。 主人公視点の他に、グループチャットのシーンがあり謎めいたやり取りが伺える。初めは主人公を、何か罠にかけようとしているのか? と思ってしまうような印象があるが、主人公の幼馴染みの友人が彼に対し、ある質問をするところから、”ん?”と思い始める。この辺りから、ジャンル”恋愛”というものが仄めかされていくのを感じた。 いつかカンニングがバレるのではないか? という部分と、グループチャットの内容の謎と彼女たちの目的。先生の意味深な言葉。ハラハラドキドキする物語。あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか?  初めはまったく勉強をしなかった主人公が、次第に自分から勉強をするようになっていく。彼はいつか、カンニング依存から抜け出すことができるのだろうか。お奨めです。

5.0
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crazy's7

白銀の狼

今まで自分に全く自身のなかった主人公が、自分で切り開く苦難の道の先に

【簡単なあらすじ】 ジャンル:恋愛 人狼であるにも関わらず、村で唯一狼に変身することができない主人公は、狩りもすることができない落ちこぼれであった。その為、幼馴染みで想いを寄せる相手と結ばれることを諦めていた。しかし狼達の婚姻相手を決める「豊寿の祭り」の日に人間に捕えられてしまう。想い人が助けに来てくれたものの、彼も酷い怪我を負ってしまう。果たして二人は無事に逃げ帰ることができるのだろうか? 【物語の始まりは】 孤児院の厨房で、主人公が調理をしている場面から始まっていく。それは彼女の毎朝の仕事であり日課なのだろう。主人公にはどうやら好いた相手がいるらしく、朝の準備を整え彼に会いに行くのであった。 【舞台や世界観、方向性】 人間たちの会話から、人魚やエルフも存在する世界だと思われる。 強い子孫を残すことは義務(責務?)であり、種族を守ることに繋がる人狼たち。彼らには感情で好いた相手と番になることではなく、強い者同士が番になることを求められる。これは現代の日本の社会(他の国では分らないが)とは大きな違いと言える。より自然界に近い形だと感じた。 主人公レティリエ視点だけではなく、彼女の想い人でもあるグレイル視点からの場面もある。 【主人公と登場人物について】 あらすじから分かるように、主人公達は人狼である。人と狼の二つの姿を持つ種族ありながら、主人公の少女は、村で唯一狼の姿に変身することができない。とても健気で心優しく、幼い子供たちにも好かれている印象。 主人公の幼馴染みであり、想い人でもあるグレイルは村では一、二を争う程の実力者。しかし奢るわけではなく、彼女が悪口を言われていると怒りだすという思い遣りや優しさも持っている。(怒っているのは、それだけが理由ではないかもしれないが) 【物語について】 同じ孤児院で育った幼馴染みに恋をする主人公は毎朝、彼に朝ご飯を届けていた。狼に変身できない引け目があるのだろうか、とても控えめである。もうすぐ豊寿の祭り。若い狼達は冬の祭りに備えて番の相手を探す大事なお祭りでもあるようだ。 しかし、狼の姿に変身できず狩りもできない主人公にとっては、喜ばしいとは言えないのかもしれない。何故なら想い人はいるものの、自分がその相手と結ばれることはないと諦めているから。そしてこの日、彼女は人間に捕らえられてしまったのである。 一方、異変に気づいたのは彼女の幼馴染みであり想い人でもあるグレイル。主人公であるレティリエ視点からでは、何となくでしか分からなかったが、彼は彼女のことをよく観察しており、その性格も把握しているようだ。そんな彼は一早く異変に気づき、彼女の様子を見に行く(探しに)よう頼まれる。彼はレティリエを救い出すことができるのであろうか? 【良い点(箇条書き)】 ・主人公の成長の物語でもあると感じた。 ・人間に捕まるまでは、何をするにも自信が無いような印象であったが、捕らえられた後は、自分が何とかしなくてはという責任感と勇気を感じられる。 ・ターニングポイントの前後で主人公の変化がはっきりしており、緊迫感のある物語でもある。 ・人は自分次第で変われるのだという、希望を持たせてくれる。 ・主人公たちを応援したくなる作品である。 【備考(補足)】11話まで拝読 【見どころ】 この物語は、主人公が人間に捕らえられたことがターニングポイントとなるのではないだろうか? それまでは人狼の村で落ちこぼれだった主人公。変身も出来ず、狩りもできない彼女には貰い手がいないという予想がつく(種族の性質として)。それはすなわち種の繫栄すら出来ず仮に相手がいたとしても、産まれてくる子が自分同様であるならば、言葉の通り役立たずという結果になってしまう。しかしそれは、人狼の村(人狼の社会)を主体にした場合のこと。 もしそれが、別の場所であったなら? この物語は人狼の社会で落ちこぼれだった主人公が幸せを掴むまでの物語ではあるが、社会を反映している物語でもあると感じた。 例えるなら、Aという会社では能力が発揮できず万年平社員だった人物が、別の会社では頭角を現しトップまで上り詰める。つまり自分の力を発揮できる場所であれば、落ちこぼれではなく有能であるということ。もしかしたら主人公も、そんな風に変わっていくのではないかと想像させる物語である。 あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? 主人公がどんな風に幸せを掴んでいくのか、その目で是非確かめてみてくださいね。お奨めです。

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crazy's7

幸福の国の獣たち

何時しか二人は、互いの旅に必要不可欠な存在に。目指すは幸福の国。

【簡単なあらすじ】 ジャンル:異世界(恋愛) 互いに別の目的を持ち旅をする二人が、あることをきっかけに出逢う。初めは目的地が同じため、同行していただけだったのだが、互い目的や行き先を知り、共に神々の世界『幸福の国』を目指し旅をする物語。 【物語の始まりは】 ある朝から始まっていく。主人公の一人(ララキ)はうだるような暑さ、湿気の中支度を整え旅へと。その街の中央部では異国の少年(ミルン)が朝食に悩んでいた。二人はここで出逢い、少女の旅の行き先と少年が何処から来たのかなどが明かされていく。 【舞台や世界観、方向性】 アンハナケウ……幸福の国。すべての始まりの場所であり。神々のおわす聖域。しかしそれは空想または想像のものだと思われていた。 W主人公(男女)。多神教の世界。 動物が喋る。これは、その辺にいる動物が話すわけではなく、一般的なイメージでは召喚獣のようなスタイルで呼び出した動物が喋るというもの。個々に個性があり、母親のようなものもいれば、相棒のようなものいる。 〈補足:個人的に調べた用語〉 【僥倖】ぎょうこう……偶然に得るしあわせ。 【他生】たしょう……(仏教)今生(こんじょう)に対し、現在の自分がその生れ変りである過去の生、および生まれ変わって行く未来の生。前世および来世。(web調べ) 【主人公と登場人物について】 少女ララキ……ある場所を探すために旅に出る。軽装。彼女には現代を生きる人には少し信じがたいような過去がある。 少年ミルン……地に足のついたタイプという印象。初めはアンハナケウをおとぎ話として、ララキの言うことをバカにしている素振りがあったが、彼女とともに行動しているうちに、決定的なものを見てしまう。その為、信じるざるを得ない状況となっていく。 初めは仲が良いとは言い難い関係であったが、互いに旅の仲間として、必要と感じるようになっていく印象。 【物語について】 ある者を探している少年と、ある者(正しくは人ではない)を救うために旅をする少女が、初めは偶然行き先が重なり同行しているが、彼女の目的を知り彼が自分の意志で、共にアンハナケウを目指す物語。 ララキの旅の行き先が分かったものの、ミルンに対し彼女は不愉快な思いをしているようである。それというのも、アンハナケウをおとぎ話とバカにされたからであろう。しかし彼女はその存在を確証しているような印象だ。不愉快な思いをし彼と別れた主人公であったが、何故か行く先々で出逢ってしまう。しまいには同じ場所へ向かうことを知り、同行することに。その頃には、彼の実力を知り不快感は消えていた。 この旅の中で、あることをきっかけに異変が起き始める。その原因に薄々気づいている二人。次の目的地に向かう途中で、またしても幻獣に出くわす。その戦いでミルンは怪我を負ってしまうが、その事がきっかけで謎の少女と出逢うのだった。 その後ミルンは、ララキの境遇について彼女から打ち明けられる。それは想像を絶するものであったし、にわかには信じがたい事実であったろう。だが、彼には信じるだけの理由があった。こうして二人は、共にアンハナケウを目指すこともなったのである。 【良い点(箇条書き)】 ・世界観がしっかりしており、方向性の分かりやすい物語である。 ・あらすじの感じからは朗らかなイメージを持ったが、明るいファンタジーというよりは、段々と謎が解明され、常に危機と隣り合わせというような”冒険もの”の色が濃い。ハラハラドキドキしつつも、次はどんな展開が待っているのだろうか? というワクワク感もあるのだ。 ・意外性が詰まっている。あらすじでは”古代人”というキーワードは出てくるものの、どんなモノなのかその時点では想像がつかない。(彼女の境遇が明かされると、納得するという意味合いである) ・人物の背景が濃く、深い。何故旅をしているのか、どんなものを抱えているのかは段々と明かされていくが、知れば知るほどに物語に深みが出てくる。 【備考(補足)】13話まで拝読 【見どころ】 戦闘シーンはあるものの、チートスキルなどで強いというわけでもなく、戦うことを目的としていないからこそ、面白味のある物語である。 旅の目的はそれぞれ異なるものの、目的地が合致し、互いを必要としている二人がアンハナケウという場所を目指して旅をする。初めは相性の決して良いとは言えない二人だが、あることをきっかけにして正式な同行者となるのだ。 この物語は目的地にたどり着くことがメインであり(それだけが目的ではないが)、必然的に戦闘というものが起きる。通常ならば旅に危険はつきものであっても、それは偶然に過ぎない世界なのではないだろうか? (これは想像でしかないが)  その為、彼らは”屈強な冒険者”というわけではなく、自らの意志により強くなろうとしていく。成長の物語でもあると思われる。 その上、二人とも裕福なお金持ちというわけではないので、路銀を稼ぐという場面も。優雅な旅行者ではなくバックパッカーのようなイメージの方が近い。ファンタジーでありながら、地に足のついた現実的な部分もあり、”旅”というものに対してのリアリティを持たせている作品だと感じた。 あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか?  彼らは無事、目的地にたどり着けるのだろうか?  そして目的を果たせるのだろうか?  その目で是非、確かめてみてくださいね。お奨めです。

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crazy's7

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